遊星からの物体Xの作品情報・感想・評価

遊星からの物体X1982年製作の映画)

THE THING

製作国:

上映時間:109分

ジャンル:

3.9

「遊星からの物体X」に投稿された感想・評価

すてふ

すてふの感想・評価

3.5
きっしょっ!擬態する宇宙人、南極基地の閉塞感。きしょきしょスリラー。
タイトルは何回も耳にしていたがようやく拝見。

質の高いパニック映画。こう言った作品は現代では中々見れないように思う。
SFでありホラーでありミステリーだと自分は思います。このレビュー書く時すでに3回観ました。それぐらい面白いです。

冒頭の犬を追いかけるヘリコプター、先ずその謎から始まります。何で犬を打つのか?そこから引き込まれますよね。 そんでどんどん出てくる未確認生物やグロくなってしまった人間の数々。CGとかありますけど、ここまで人間の手によって気持ち悪く出来るなんて相当気合いが入ってるのが見受けられます。あの細かい触覚がブワーって出た時はサブイボ出ました。

ワンチャン可愛そう。未確認生物に殺されたり、博士に斧で斬られたり…ワンチャン買ってる自分としては目を瞑ってしまいます。

そして誰が乗り移って人間を殺そうとしてるのか心理戦が多く繰り広げられます。小屋に閉じ込めたり、皆んなの血取って火を近づけて人間かどうか実験するシーンはハラハラします。

そして後にこの事件が起こる前のノルウェーの人達が未確認生物と繰り広げる続編は……まぁ普通笑。
7and7

7and7の感想・評価

3.5
エイリアンみたいなバトルはなく、やはり見所は疑心暗鬼になった人間達の描写
通信の途絶えた南極というある意味密室サスペンスと思うような展開は面白い。
父が昔から本当にしつこく勧めて来てたけど無視し続けてきた映画。

去年劇場で上映されてたのに...あのとき観れば良かった...。

メッセージ性も無ければ哲学的でもない。エイリアンのように壮大な世界観が構築されてる訳でもない。とにかくこの「生き物」の魅力的なフォルムと緊張感に尽きる。
現れる度に姿を変えるあの「生き物」はグロデスクで気持ちが悪いがそこには洗練されたグロがある。間違いなく人を惹き付ける。鑑賞中あの「生き物」がいつ現れるか常に待ち侘びていた。
観終わった後もあの「生き物」を見たい衝動に駆られる。まさにブレードランナーや時計じかけのオレンジに通ずるカルト映画だ。

今のところ点数は4.0だけどこれからどんどん上がっていって、オールタイム・ベストに入ってしまうかもしれない。
4

4の感想・評価

-
荒削りなモンスター。
南極という広くて何もない、ある種の閉鎖的な空間に人間と異生物が閉じ込められる。異生物は人間と同じ見た目になることができ、見分けがつかない。そうすることで、人間同士の疑い合いが始まる。
気持ち悪い造形がモンスターの不気味さを際立たせ、未知の恐怖に人間を突き落とす。しかし、この映画ではモンスターの直接的な恐怖は本質でない。本当の恐怖は、仲間だと思っていた人間に寄生して見えなくなったモンスターだ。強烈で不気味なモンスターの造形を押し出すことなく、人間同士の心理戦で恐怖のピークを迎える展開は面白い。
あれだけのモンスターを造形したら、モンスターの気持ち悪さを強調したくなるが、それをしなかったことがこの映画の成功に繋がっているのかもしれない。
「ハロウィン」を79年に公開し、一躍有名になった鬼才ジョン・カーペンター監督が放つSFエイリアン映画の言わずと知れた名作。

リドリースコット監督の「エイリアン」での衝撃もさることながら、今作も子供の頃に見ていたら相当なトラウマになっていたかもしれない。
とにかく、アニマトロニクスを屈指したエイリアンの造形となんとも言えないキモさ、そしてグロさが最高に気持ちいい。

実は「ハロウィン」の本編中に子供が見ていたテレビが「遊星よりの物体X」であり、その頃からジョン・カーペンター監督は今作を熱望していたのかもしれないですね。

1匹の犬を保護したことにより、悪夢のような惨劇に巻き込まれるのだけど、その「生きもの」はなんと接触した人間、動物を真似た姿になれるとゆうチート能力を持っているのです。
物語の中盤から誰が本物でエイリアンなのかわからなくなり、仲間同士で争い、逃げられない空間が、吹雪に囲まれた小さな施設とゆう閉鎖空間で起こるので、かなり緊迫感があります。

82年の映画でこれだけ造形をこだわってキモく作れるって流石としか言いようがない。
ラストシーンも最高に気持ちよくて今作の余韻に浸りながら終わる。


また明日劇場でリバイバル上映やらないかなぁー笑笑
ホラーのつもりで見たらさほど怖くなかった。誰が”生き物”なのかわからない中で、人間同士が疑心暗鬼になる感じなどが、お化けを怖がるだけのホラーと違って面白かった。最後は、この後どうなるの?!とよくわからないまま終わりややモヤモヤ。まあ侵略SF新古典と言われるくらいなので、昔の映画だと思ってみると悪くないのかな。
憚り

憚りの感想・評価

4.5
クリーチャーの登場を引っ張らない、残酷描写に陶酔しない、この淡白さがなによりも素晴らしい。私がアメリカ映画に求めるのはこれ以上でもこれ以下でもないのですが(黒沢清ではないが)、このちょうど良さがなかなか味わえない。
ryosuke

ryosukeの感想・評価

3.9
エンニオ・モリコーネの低音と高音の振れ幅が大きい不穏な劇伴が効果的。モリコーネはあまりホラーのイメージが無かったけど、どんなジャンルでも出来るんだなあと感心。
画面にほぼ女性が映らない男臭い作品だが、撮影クルーもほぼ男だったとか何とか。
正直一つ一つの描写はイマイチスマートさに欠け、全体的にテンポがよろしく無いので、「名作」というよりはカルトな魅力のある怪作という印象を受けた。
そんな本作が今なお語り継がれるのは、やはりクリーチャーのビジュアル、見せ方の圧倒的な魅力のおかげだろう。リメイク元である「遊星よりの物体X」の(何故かフランケンシュタインのような)クリーチャー(これはこれで味はあるんだけど)から飛躍的な進化を遂げている。「ロボコップ」のロブ・ボッティンによる造形は、CGで何でも表現できる今見ても新鮮な魅力に満ちている。画面手前の布がピクッと動く演出はシンプルながらニヤリとさせられる。突如腹がハエトリソウのようにガバッと開いて腕を食い千切る瞬間や、頭から人間を飲み込んで行く凶悪なビジュアルの自由な想像力に痺れる。上品な「見せない」演出など無縁で、終始モロ見えのクリーチャーの造形一本で真正面から戦えるだけの充分な魅力がある。
「物体」となった犬の目は暗く一点を見つめているように見えるのだが、焼き殺される直前のベニングスも同じ目をしているように見える。ただ、物体ではないクラークについても、ブレアに疑われるシーンに同様の目をしているように見えたのはミスリードなのか、それとも目が云々は自分の考え過ぎだろうか(とか思っていたがwikiを読んだら目にハイライトを入れるか否かで工夫をしたと書いてあって、概ね間違っていないようだ)。
個人的にはラストがイマイチ締まらなかったのはちょっと勿体無く感じた。本来余韻が残る多義的なラストは好きなんだけど、本作に関しては上品さを捨てて徹底的に全てを見せながら進んできたのだから、最後も誰か物体になった人物がブレアの作っていたUFOに乗り込んでニヤリとする、ぐらいの品が無いことをしてくれても作品のテイスト的には問題無かったんじゃないかな。
>|