フランシス・コッポラ監督の有名な作品です。初めて鑑賞したのはテレビで親父と一緒に小学生の頃でした。ワグナーのワルキューレの騎行をBGMに空の騎兵隊が進軍するシーンが印象的でした。
それから何度も完全版含めて鑑賞しています。大人になるに連れ、観点も変わってきます。若い頃は、ヘリの攻撃、戦闘機によるナパームの爆撃シーンや村民の自爆シーンに目が行く。
やがて、ベトコンはアメリカが作り上げたというフランス人入植者との会話。まるで大学の講義で聴いたアフガンみたいだと考えたり。
さらに歳を重ねるに連れ、マーティン・シーン扮するウィラード大尉が部屋で待機されられ自暴自棄になるシーンに自分を重ねたり、カーツ大佐が若手に混じって特殊部隊の訓練をやり遂げる逸話を聞いて奮起したりする。
また、ビーチで戦闘中にサフィーンをするギルゴア中佐を見て、会社にいる破天荒な上司にそっくりだと思い、ああいう自己中なタイプが出世するんだと考えたりと。
また、カーツが部隊の指揮系統から離れ現地の人達を支配する気持ちも分かる。
そして、暗殺の役目を背負ったウィラード大尉のやるせない使命感....
何故だか今回は映画冒頭のメロディが頭から離れない。やっとこの曲がドアーズのThe Endであることがわかりました。歌詞にはエディプスコンプレックスの内容が入っていたりと新たな発見がありました。
さらにメタルギアソリッド3に出てくるあの手強いジ・エンドはこの曲から来ているのかなあと思ったところ、調べると案の定そうでした!
とにかくネタが尽きない本作は、観れば観るほど味のある映画です。