「地獄の黙示録」に投稿された感想・評価

カーツ大佐が出てくるまでの間、すごい緊張感があった。
めちゃくちゃドキドキしたよ。
不気味な感じが漂ってて良かった。
「地獄の黙示録」
1980/2/23公開 アメリカ作品 2017-81
TSUTAYA CINEMA Handbook 2016
1970年代ランキング22位 再鑑賞
※レビュー点数は特別完全版に表記

特別完全版で再鑑賞。初見で当時感じた哲学的なむずかしさは年齢と共にあまり感じなくなり特別完全版の203分もすっと乗り切りました。
戦争の狂気を見事に描きあげ、アメリカ人に与えた心の闇を衝撃的に描いた作品です。またアメリカのベトナム戦争参戦を批判したアンチテーゼとしてカーツ大佐をを登場させることによって暗にアメリカ政府批判をしている所も見事です。
そして何よりも狂気と暴力を描いていながら音楽や映像が美しい事に心惹かれます。
やはり時代が産んだエポックメーキングな作品ですね。

「ゴッドファーザー」シリーズで世界的成功を収めたフランシス・フォード・コッポラ監督が、1979年に発表した傑作戦争映画。ジョゼフ・コンラッドの小説「闇の奥」を原作に、舞台をベトナム戦争下のジャングルに移して戦争の狂気を描き、第32回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞。過酷で困難を極めた撮影時のエピソードは伝説的であり、その過程はドキュメンタリー「ハート・オブ・ダークネス コッポラの黙示録」(91)で描かれている。また、22年後の2001年には、コッポラ自らの再編集で未公開シーンを追加し、50分近く長い「地獄の黙示録 特別完全版」も製作・公開された。
ファッション感覚で戦争に来て簡単に死ぬ兵士が出る映画は、やはりベトナム戦争ものが多い。
それほど奇妙で複雑かつ矛盾した戦争だと興味が湧く。
そのベトナム戦争の様々な画をこの映画はしっかり撮り切っている。
監督の手腕だけでなく、マーロンブロンドがやはり素晴らしかった。
戦争映画では最高傑作だと思うけど、これを超える映画が出て来てもおかしくはない。
映像としては最後まで余念のないものだけど、ストーリーというか哲学は、ラストに向かってくにつれて、言いたいことがありすぎてまとまってない感じがする。
1970年のベトナム戦争下。
辛くも戦火を生き延びサイゴンにて休養を取るも、平和な日常にフラストレーションを募らせ、戦場へ戻ることを渇望していたウィラード大尉。
そんな彼に軍上層部からベトナムの奥地にて独裁国家を築き上げたカーツ大佐を暗殺せよとの極秘指令が下る。
再び戦場へ降り立ったウィラード大尉が目撃した戦場での狂気の連続とたどり着いたカーツ大佐の圧倒的な存在感を描いた戦争映画。

戦争映画は正直苦手だ。
気分が暗くなってしまう。
さらに言えば自分の戦争に関する教養のなさも相俟って話がよくわからないといった具合になってしまうことも多々ある。
そのため普段あまり観ないのだがせっかくの併映なので鑑賞。

一言で言えば狂っていた。
冒頭の主人公の戦場に戻りたい欲が強すぎる時点で狂っていたが、いざ戦場に戻ってみたらもっと狂っている人間がごまんといてイかれてんなと感じた笑。
戦場に戻った最初の地点で出会った指揮官キルゴア中佐。戦況の簡単な説明を爆弾銃弾飛び交う戦場を闊歩しながらキビキビとした口調で語り、夜は部下とともにその日の戦果を語り合うも、思いがけず飛び出した自身の趣味であるサーフィンの話から凄腕サーファーであるウィラードに同行していたランスと意気投合。
サーフィン欲を抑えられなくなったキルゴア中佐は良い波が来ると部下がいうベトコンの拠点となっているヤバイ地点を目指す。
ベトコンはサーフィンをしないだろ!!!
と部下を一喝し、爆音でワーグナーをかけながらヘリ総出で銃撃爆撃の雨あられ。辺り一帯が焼け野原と化し、サーフィンを楽し(まなきゃダメな雰囲気にされる)む部下たちを満足げに眺める上裸のキルゴア中佐。呆然と立ち尽くすウィラードら一行に一言。

朝のナパーム弾の匂いは格別だ

この間およそ30分足らず。
なんだこの存在感とむちゃくちゃさ笑。
まさかハートマン軍曹と肩を並べるクラスの狂人が登場する戦争映画がフルメタルジャケット以外に存在するとは思わなかった笑。。

正直このあとはうろ覚え笑。
川の途中に設けられた特設ステージにて招致されたプレイメイトたちに発狂する男どもやだんだんイかれていくクルーたちなどの面白い演出もあったが、肝心のラスト前に寝た笑。

マーロンブランドがいつ出るんだろうと思いながら観てたがおよそ1時間半くらいしてとうとう登場。
丸ハゲの頭に憂鬱な表情で闇の中からぬっと現れる何をしでかすかわからかい緊張感の凄さ。
この俳優は本当に雰囲気がすごい。
ただ立ってるだけで演技になるといわれる役者がいるが多分この人もそんな人種だろう。
ただ低くしゃがれためちゃくちゃカッコいい声なんだがこれが逆に眠気を誘う笑。
かつてゴットファーザー3部作、合計時間538分という狂気のオールナイトにて彼の演技を初めて観たが1にしてほぼ寝た笑。
凄いと思うのだが映画館で観ると眠気にやられてしまう。そういうタイプの俳優(どんな)
時間置いてもっかい観たいなこの作品も。
正直どういう媒体で観たかは覚えていないのだけれども、ホラーだっていうのとナパーム弾の凄さは強烈
後半の尻つぼみ感…というか、意味不明感(説名不足感)はあるけど、狂気に満ちた戦争映画。
コッポラの映画らしく、戦争映画なんだけどカットが綺麗すぎる。魅力というか魔力というか。特に冒頭のヤシの木林を焼き払うシーンと所有地に固執する仏人宅の廃退的美しさをもつシーン。
マーロン・ブロンドは何と言っても名優だ!目が違う!!
202分という超超大作だけど画の美しさもあってなんとか見終えた。
すごく残酷なのにそんなことより迫力とテンションと緊張感にやられてもうただただ映画をみたという充実感と震え。
怖かった。でも、アメリカは他の国の地で、戦争しても、自国の地ではやらない。あれだけの爆弾やら、なんでも、あるのに勝てなかったのはなぜ?と思った。
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