面白い！犬夜叉映画では一番好きかな。
冒頭、犬夜叉の誕生シーンから始まる。大妖怪の父と身籠った人間の母。
猛丸なる武士に母は殺される。
父の形見である刀、犬夜叉の鉄砕牙・殺生丸の天生牙と別に存在した“叢雲牙（そううんが）“の封印が解ける。
刀自体が意志を持ち世界を破滅させる力を抑えるため、犬夜叉と殺生丸が成り行きで力を合わせて戦う…という展開。
コレですよ！コレ！映画ではゲストの敵に対してライバルキャラとの共闘はお約束！コレが一番燃える展開じゃないですか！
しかも、基本的にいがみ合っている二人なので、お互いに非協力な状態が続き、ヤキモキさせる。判ってるぅ！
中盤、犬夜叉が叢雲牙に乗っ取られ暴走してしまう。この辺のピンチの演出も上手い。かごめとの微妙な距離感を作り、叢雲牙をちゃんと操っていた父との実力差も表現。
犬夜叉の母に恋慕していた武士・猛丸を復活させ乗っ取る叢雲牙。人間の弱さを操る妖怪の怖さ。茗荷・刀々斎・鞘の老妖怪の飄々とした感じも良い。
少年誌的王道バトルと高橋留美子的な恋愛距離感が絶妙にブレンドされた傑作。
