ゆにけ

名もなく貧しく美しくのゆにけのレビュー・感想・評価

名もなく貧しく美しく(1961年製作の映画)
3.9
小林圭樹と手話で話す高峯秀子の儚い美しさは特筆すべき。
そして、二人が語る無音の言葉は人として忘れてはいけない矜持、謙虚さとひたむきさがストレートに現れる。
加えて、愛情溢れる原泉の演技、特に最後の慟哭は胸を打つものだった。
障害者に容赦の無い世間で真っ直ぐに生きた家族の澄んだ美しさには、私のくすんだ心も浄化されるように静かに涙が流れる。
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