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希望の国のココのレビュー・感想・評価

希望の国(2012年製作の映画)
3.8
東日本大震災後、長島県に巨大地震が襲い長島原発が爆発する。
ギリギリ避難区域に指定されなかった老夫婦と息子夫婦、避難区域指定された隣家の夫婦の3つの家庭を軸に物語は動く。


感想。
震災前と震災直後で画の彩度明度を極端に下げているのは上手い。

現代的な題材にフィクショナルな演出を取り入れてるのは園子温ワールドとも言うべきなのか。杭やビートルズのレコードを探す子供達、赤い靄がかかる外気。
飽きさせない工夫が感じられる。

一番感心したのは老夫婦の奥さんを認知症にしているところ。
認知症ならば原発状況を説明しやすい。シナリオ的に上手いのだ。
未来を紡ぐことが出来ない理由になる。この設定にはお見事だとしか言えん。
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