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鳶がクルリとのodyssのレビュー・感想・評価

鳶がクルリと(2005年製作の映画)
3.0
【観月ありさを活かせる映画監督が日本にはいなかった】

(以下は18年前に書いたレビューです。)

観月ありさ主演の最新作。 

会社で自分のアイデアが首脳陣に受け入れられず、とび職の説得の仕事に回されたキャリアウーマン(観月ありさ)が奮闘するお話である。

しかし、私は観月ありさが好きだから見たのであるが、彼女を主演にした映画はどうしていつも作りがまずいのかと慨嘆した。 

とび職の職人を演じる面々はなかなかいい。特に塩見省三が出色。宇津井健と哀川翔も好演。そこを買って★3つにしたわけだが、肝腎の観月ありさがよろしくないのである。いや、ありさ自身がよろしくないのではなく、役柄や筋書きの作りがナッテイナイのだ。 

彼女のように器量の大きな女優を活かせる日本の映画人って、いないんだろうか。中途半端にお色気路線、中途半端にコメディエンヌ、中途半端にシリアスなのである。 

どうして日本映画はこうなのか、と言いたくなってしまうのである。 
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