【ケアの現実を細かくすくい取って欲しかった】
重いテーマを扱った映画です。
老齢化が進む日本で、老人のケアをどうするかという問題。
老人ケアを担当する小さな会社に勤務する青年(松山ケンイチ)と、エリ>>続きを読む
【MMT理論信奉者のトンデモ映画】
可愛い女高生が経済理論で教師や財務省出身の代議士をバッタバッタとなぎ倒す、という筋書きの映画です。
趣向としては面白いのですが、作中の経済理論はかなりあやしげで>>続きを読む
【設定にやや難あり】
ヒロインのチカ(橋本環奈)は高校に入ったばかり。高校に入ったら吹奏楽部でフルートをやろうと考えていた。
ところが、この高校の吹奏楽部はわけあって解散したばかりだったのだ。何とか>>続きを読む
【原作を知っていると二倍面白い】
漱石の『坊っちゃん』の映画化。1953年のモノクロ映画。
坊っちゃんが池部良、山嵐が小沢栄、赤シャツが森繁久弥、たぬき(校長)が小堀誠、うらなりが瀬良明、野太鼓が>>続きを読む
【脚本がダメ】
2017年に作られたアニメ。
近未来、2020年の東京オリンピックを目前にした倉敷市で暮らす女子高生ココネ。家族は自動車整備工場を営む父だけ。母はすでに故人。
しかしココネは日中も>>続きを読む
【可愛い女の子たちのミステリー】
名門のミッション系女子高校で、女王だった生徒(飯豊まりえ)が屋上から転落死する。彼女は文学サークルの主催者でもあった。
追悼のために、サークルの副部長(清水富美加>>続きを読む
【詩人を描く難しさ】
詩人ジョン・キーツを描いているということと、ヒロインをアビー・コーニッシュがやっているという2つの興味から見てみました。アビー・コーニッシュは世界的に見ても有数の美人女優だと私>>続きを読む
【クリスマス・イブの騒動】
クリスマス・イブに、クーパー家の4代にわたる一家親族が集まり、ディナーを楽しむことになっていた。しかし家族はそれぞれに問題を抱えていて・・・
一家の人々の抱える問題をそ>>続きを読む
【知られざる女性写真家】
生前には知られることのなかった女性写真家ヴィヴィアン・マイヤーの作品や生涯を紹介したドキュメンタリー。
私はこの映画を見るまでヴィヴィアン・マイヤーの名前すら知らなかった。>>続きを読む
【ヴィスコンティの名作】
イタリア映画、ルキノ・ヴィスコンティ監督作品、1942年、モノクロ。原題は"Ossessione"(妄想)。
原作はアメリカ作家ジェームズ・ケインの小説で、4度映画化され>>続きを読む
【精神病患者の扱い方】
ブラジル映画、ホベルト・ベリネール監督作品。原題は"NISE: O CORACAO DA LOUCURA"(ニーゼ:狂気の心)。
1940年代のブラジルに実在した女医を描い>>続きを読む
【人間を描いた秀作】
米・日・独合作、ウェイン・ワン監督作品。
NYのブルックリンを舞台に、タバコ店主、妻を失って書けなくなっている作家、黒人少年、片腕が義手の中年黒人男などの人生模様を描いた映画>>続きを読む
【育たない子供だっている】
なかなか深刻な映画でした。
作中人物には基本的に悪意はないんですけど、それでも悲劇を防ぐことはできない。
私が作中いちばん感心したのは、後妻ベス(ヴァネッサ・カービー)>>続きを読む
【母と子(だけ)の映画】
地方都市に住んでいるのでロードショウでは来ず、しばらくしてからDVDで鑑賞。
なかなか良い作品でした。
舞台となる町の名が聖書に由来していることや、その町名が暗示するとこ>>続きを読む
【オバサン声のヒロイン】
(以下は13年近く前、ロードショウ鑑賞直後に某映画サイトに投稿したレビューです。某サイトは現在は消滅していますので、ここでしか読めません。13年前の感想であることを考慮の上>>続きを読む
【子供視点の長所と限界】
1930年代のアメリカ・アラバマを舞台にしたお話です。
アメリカの黒人差別は、南北戦争後も実質的に続き、本当に改善がなされ始めたのは1950年代後半から始まった公民権運動>>続きを読む
【宇宙人とのコンタクトという設定は古典的】
世界各地に飛来した謎の物体。どうやら宇宙人の乗った宇宙船らしいのだが、彼らの目的が分からない。
アメリカに飛来した宇宙船について、言語学者ルイーズ(エイミ>>続きを読む
【母娘二代の恋愛譚】
台湾映画。
2代にわたる高校生の恋物語。
台北に住む女子高生が、交通事故で意識不明になってしまった母のパソコンから未送信メールを見つける。それはかつて高校生時代に同級だった男>>続きを読む
【充実したインド映画】
インド映画界の巨匠であるサタジット・レイ監督のデビュー60周年を記念してデジタル・リマスター版が作られた。
時代は1880年のカルカッタ。つまりまだインドが英国の植民地だっ>>続きを読む
【ケイト・ブランシェットの実力が発揮されている】
アイゼンハワーがアメリカの大統領に就任する直前の1952年クリスマスから始まる物語。
チェコ系米国人のヒロイン・テレーズ(ルーニー・マーラ)はデパ>>続きを読む
【まさかの長澤まさみ!】
仮面ライダー自体にはあまり興味が湧かないんですけど、浜辺美波めあてで見に行きました。
彼女、よかったと思う。
前半は表情を動かさずにクールに徹していて、後半は泣いたり笑った>>続きを読む
【ポルノだけど内田裕也が見どころ】
ポルノですが、ポルノの域を超える作品になっています。主演の内田裕也がいい。
もともと内田にはうまく説明できない個性があって、無軌道で何をやらかすか分からない役を>>続きを読む
【うーん・・・】
原作は古屋兎丸の人気コミック。
私はふだんはこの手のコミックは読まないのだけれど、これはたまたま読んでいた。
それで映画のほうも見てみようという気を起こして映画館に足を運んだのだが>>続きを読む
【色々な人物と問題が交錯する映画】
日本・ベトナム合作、大森一樹監督作品。
新潟県に住む老母(草村礼子)が認知症になったため、ベトナムで日本語を教えている中高年女性(松坂慶子)が引き取って面倒を見>>続きを読む
【医学者・山極勝三郎の伝記映画】
医学者・山極勝三郎(1863-1930)の生涯をたどった伝記映画。
といっても知らない人が多いだろう。かく言う私も知らなかった。
信州・上田の出身で、代々医師の家>>続きを読む
【テーマが深刻だからいい映画とは限らない】
ヒロインは若いピアノ教師だが、子供時代に性的虐待を受けた経験があり、そのせいもあってか、現在でも男と正常な関係を結べない。そしてピアノの教え子も父親から・>>続きを読む
【アニメの特質を独特に活かしている】
京都の大学に通う黒髪の乙女(要するに日本人女子学生)と、同じ大学の先輩である男子学生。
先輩は乙女に恋をしているが、告白はできず、それとなく乙女の立ち寄る場所>>続きを読む
【ハートウォーミングなタイムスリップ映画】
27歳の海崎(中川大志)は、大学院を出て某企業に就職したものの、すぐに辞めてしまっていた。新たな就職先を探してはいるけれど、なかなか見つからない。先行きに>>続きを読む
【やはり小津の映画】
小津安二郎監督作品の中でも賛否の分かれる映画だそうです。作中の人間模様が必ずしも静的ではなく、かといってドラマティックと言えるほど激動的なわけでもないところが、作品としての完結>>続きを読む
【ギャング団ごっこ】
北野武の映画。彼らしい映画とも言えるかな。
暴力シーンが多いし、殺し合いの果てに生き残る奴はわずかだから凄惨な話のはずなんだけど、見終えてみると不思議と後味は悪くない。と言っ>>続きを読む
【イメージ主体の映画だから】
日仏合作、小栗康平監督作品。
戦前、フランスに渡って活躍した画家・藤田嗣治を描いた映画である。藤田を演じるのはオダギリ・ジョー。
時期的には、第一次大戦後にようやく>>続きを読む
【失望あるのみ】
日本映画だけど、監督はウェイン・ワン。香港の映画監督で、それなりに実績のある人らしいけど、この人の映画を見たのは初めて。
視点人物は青年から中年になりかかっている男(西島秀俊)。>>続きを読む
【ミスマッチングを楽しむ映画?】
色々論議を呼んでいる作品ですが、自分で見た上で判断しないといけないなと思って映画館へ。
草なぎ君がヤクザをやっています。うーむ。彼は風貌からしてヤクザには見えない>>続きを読む
【70年前の日本のサラリーマン】
BS録画にて。昭和20年代後半の映画です。
第二次世界大戦後に公職追放が行われたことは知られていますが、本当の公職だけでなく、大企業の幹部にもそういう例があったと>>続きを読む
【長らくDVD化されなかった映画】
(以下は、10年前に某映画サイトに投稿したレビューです。現在某サイトは消滅していますので、ここでしか読めません。10年前という時代差を考慮してお読み下さい。)>>続きを読む
【副人物、そして女優のキャスティングよし】
前編を受けて、この後編では主人公・桐山(神木隆之介)の宗谷名人(加瀬亮)との対局、そして彼が家族同然の交流をしている川本姉妹(倉科カナ、清原果耶)の遭遇す>>続きを読む