odyssさんの映画レビュー・感想・評価

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恋わずらいのエリー(2024年製作の映画)

3.5

【原菜乃華のためにある映画】

ヒロインの原菜乃華がすべてです。
ここではコメディエンヌとしての演技に徹しきっています。
そこが見どころ。

逆に言うと、彼女がタイプじゃない人には薦められません。
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この胸いっぱいの愛を(2005年製作の映画)

3.3

【感傷的な甘い映画】

(以下は18年前に書いたレビューです。)

タイムスリップ映画。 

2006年1月、東京から北九州市門司に向かう飛行機に乗った主人公(伊藤英明)ら数名は、なぜか門司に着いた時
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蝉しぐれ(2005年製作の映画)

4.0

【藤沢周平の代表作の映画化として成功】

藤沢周平作品の映画化。黒土三男 (くろつち・みつお) 監督作品。

江戸時代の地方小藩を舞台に、父が謀反に加わったという咎で死罪に処され貧しい暮らしを強いられ
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運命じゃない人(2004年製作の映画)

3.0

【脚本だけ】

カンヌ映画祭で脚本賞をとったというので評判を呼んだ作品。内田けんじ監督作品。 

生真面目なサラリーマン、その友人の私立探偵、婚約を破棄して家出した女、などなどが出会い様々な事件が起こ
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さよならみどりちゃん(2004年製作の映画)

2.5

【狭い世界】

古厩智之監督作品。 

ヒロイン(星野真里)はバイト先で知り合った男(西島秀俊)と関係を持って半同棲状態になるが、男には別にみどりという恋人が沖縄にいるという。それとはまた別の昔のガー
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春の雪(2005年製作の映画)

3.5

【綾倉聡子は絶世の美人女優でなければ】

三島由紀夫の遺作『豊饒の海』第1部の映画化。行定勲監督作品。原作は私も(何度か)読んでいる。 

大正時代を舞台に、公爵家の御曹司・松枝清顕(妻夫木聡)と、伝
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.5

【星乃あんな】

エンタメとしてはそれなりの出来です。
沖縄の或る島が舞台。
そこを牛耳る裕福な企業家の娘と入り婿として結婚している男(岡田将生)。
しかし妻とはうまく行っておらず、そこから殺人に・・
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TAKESHIS’(2005年製作の映画)

1.5

【北野武最大の駄作】

(以下は18年前に書いたレビューです。)

北野武の最新作であるが、何というか、まあ、ハチャメチャな映画です。

ハチャメチャで面白いというのではありません。ハチャメチャでつま
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新網走番外地 嵐呼ぶ知床岬(1971年製作の映画)

2.2

【マンネリに加えてタイトルの意味が・・・】

1971年製作。降旗康男監督作品。 
言うまでもなく高倉健主演のシリーズ物のひとつ。 

東京での妹の結婚式に出ようとして列車に乗っていたヒーローは、ある
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餓狼の群れ(2000年製作の映画)

2.8

【キメを欠いた映画】

2000年製作。渡辺武監督作品。 

麻薬捜査でいわれなき汚名を着せられて辞職した刑事(松方弘樹)が、ある裏仕事に絡むうちに、当時自分の部下で何者かに殺されながらやはり麻薬取引
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傷だらけの人生(1971年製作の映画)

3.5

【鶴田浩二の代表作のひとつ】

1971年製作、小沢茂弘監督、鶴田浩二主演。 

昭和初期の大阪を舞台に、ヤクザたちの権力争いと、主人公の父親探しを組み合わせた映画。 

鶴田浩二のヤクザらしからぬ穏
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スクラップ・ヘブン(2005年製作の映画)

3.3

【アナーキーな心情はよく出ている】

李相日監督作品。 

警察に勤めながら自分を発散する場所がなく鬱屈しているシンゴ(加瀬亮)は、バスジャック事件で偶然一緒に乗り合わせた男(オダギリジョー)との再会
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変な家(2024年製作の映画)

3.0

【予想とは違う映画だった】

チラシや予告編から漠然と予想していたのとはちょっと違う映画でした。
基本的にミステリーなんだろうと考えていたのですが、そしてミステリーには違いないのですが、横溝正史ものみ
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奇談 キダン(2005年製作の映画)

3.2

【低予算映画はキャスティングが難しいけど】

小松隆志監督作品。 

諸星大二郎のマンガにヒントを得て作られた映画だという。キリスト教の聖書に題材をとり、1970年代に時代を設定して、隠れキリシタンが
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埋もれ木(2005年製作の映画)

2.7

【小栗康平監督ならではだけれど】

小栗康平監督作。 

物語性を排してイメージを重視する方向性が非常に強くなっている。強いて言えば、小さな町に住む女子高生が互いに童話的なお話をしてみたり、住民が昔風
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同じ月を見ている(2005年製作の映画)

2.6

【もう一つの映画だね】

深作健太監督作品。 

小学生の頃から幼なじみだった男2人(鉄矢、ドン)女1人(エミ)の物語。 

エミ(黒木メイサ)は心臓に病気を抱えている。鉄矢(窪塚洋介)は医者になって
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バッシュメント(2005年製作の映画)

3.0

【土屋アンナのマンネリ】

(以下は19年前に書いたレビューです。)

布川敏和監督作品。土屋アンナと要潤が主演。 

幼い頃、父母を兄が殺した現場を目撃したヒロイン(土屋アンナ)は、そのトラウマを抱
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疾走(2005年製作の映画)

3.2

【悪くないけど、まとまりがない】

重松清原作(私は未読)、SABU監督作品。 

「浜」 と呼ばれる地域に育った少年シュウジ(手越祐也)が、やがて家族離散の憂き目にあい、最後に死ぬまでを描いている。
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.5

【生きづらい時代に】

親から虐待されたり(と同時に依存されたり)して生きづらさを感じている人間のドラマです。

現代日本の状況を描いているという点で、それなりの映画。

最近流行のLGBTも出てきま
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乱歩地獄(2005年製作の映画)

2.5

【タイトル倒れ】

江戸川乱歩の作品を原作とした短篇をいくつか集めたオムニバス映画。 

浅野忠信が全部に出演していていわば全体をたばねる役割を果たしているのだが、うち2編では明智探偵役で出ているのだ
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豚小屋(1969年製作の映画)

2.2

【分からん】

DVDにて。
解説には色々と書いてあるけれど、筋書きは不可解。

絵ということでいえば、画像はなかなか絵になっている。やっぱりパゾリーニはイタリア人、美的感覚がちゃんと備わっているって
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狼の挽歌(1970年製作の映画)

2.7

【ひと思いに殺せない美女】

BS録画にて。

殺し屋(チャールズ・ブロンソン)が自分を裏切った男たちや女に復讐する話、なんだけど、女への復讐はかなり足踏みします。

まあ、あれくらいの美女(ジル・ア
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アポロンの地獄(1967年製作の映画)

3.5

【オイディプス伝説の映画化】

DVDにて。

有名なオイディプス王の物語の映画化。

現代に始まって古代にワープ(?)し、最後にまた現代に戻ってきます。

物語の核になる部分は、映像的にもすぐれてお
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エイリアンVSヴァネッサ・パラディ(2004年製作の映画)

2.0

【タイトルどおり、トホホ系の映画】

2004年フランス映画(正確には独英との合作)。 

ええっと・・・内容的にはタイトル通りなんですけれど、まともな映画じゃありません。とほほな映画です。 

バネ
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

4.0

【リュック・ベッソン久しぶりの快作】

リュック・ベッソンといえばナタリー・ポートマンを一躍有名にした『レオン』が代表作で、その後はマンネリ気味でぱっとしないという印象だった。
しかし『レオン』から3
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プライドと偏見(2005年製作の映画)

3.5

【キーラ・ナイトレイの魅力】

ジェイン・オースティンの有名な小説を映画化したもの。 

約200年前の英国を舞台に、中産階級の家に育った5人姉妹がいかに夫をゲットしていくかを描いている。当時の舞踏会
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スタンドアップ(2005年製作の映画)

2.0

【政治的に正しくてつまらない映画】

シャーリーズ・セロン主演のアメリカ映画。 

いわゆるセクハラ裁判を扱っており、夫と別れて2人の子供を育てるために鉱山に勤務した女性が男性社員たちから嫌がらせを受
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そして、ひと粒のひかり(2004年製作の映画)

3.2

【南米コロンビアの希望のなさ】

南米はコロンビアで希望のない暮らしを強いられる若い女が、望まぬ妊娠をしてしまい、おまけに職場が嫌になってやめたこともあり、ふとしたことから麻薬を米国へ密輸出する運び屋
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アメノナカノ青空(2003年製作の映画)

3.0

【肝腎のところがやや稀薄】

韓国映画。 

母(イ・ミスク)と二人きりで暮らすヒロイン(イム・スジョン)。彼女は片手が不自由なのに加えて病弱で、本人は気づいていないが余命幾ばくもない。そこへアパート
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単騎、千里を走る。(2005年製作の映画)

2.5

【チャン・イーモウ監督と健さんの組合せだが、残念な出来】

中国のチャン・イーモウ監督と高倉健の主演という、かなり期待を抱かせる映画であるが、やや残念な出来であった。 

息子と不和になっている初老の
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THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

3.3

【制服姿の戸田恵子さんに萌え(笑)】

三谷幸喜監督作品。 

大晦日のホテルを舞台に、さまざまな従業員やお客が出入りし、それぞれに問題や悩みを抱え、また意外な出会いがあるなど、悲喜こもごも、てんやわ
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ガラスの使徒(つかい)(2005年製作の映画)

3.3

【考えずに見るべき映画かも】

原作・脚本・主演が唐十郎、監督が金守珍という映画。 

天文台の望遠鏡に使う巨大なレンズを磨く仕事場を舞台に、そこに出入りする男女のさまざまなしがらみを描いている。 
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巨人と玩具(1958年製作の映画)

3.8

【チョコじゃなくキャラメルを売る】

(以下は8年前に書いたレビューです。)

BS録画にて。

昭和30年代前半の日本を舞台に、キャラメルを売ろうとする会社三社が鼎立し、猛烈な販売合戦を繰り広げる。
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椿三十郎(1962年製作の映画)

4.2

【『用心棒』より上出来】

(以下は8年前に書いたレビューです。)

ずいぶん以前にどこかの名画座で鑑賞し、最近DVDにて再見。

同じ黒澤の『用心棒』も同じように最近再見したのですが、こちらの『椿三
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用心棒(1961年製作の映画)

3.3

【性格劇として】

(以下は8年前に書いたレビューです。)

だいぶ前に(たぶん20年以上前)どこかの名画座で見たのですが、最近DVDで久しぶりに再見。

三船敏郎の味は十分出ていますし、作られた当時
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私をスキーに連れてって(1987年製作の映画)

2.7

【どうってことない映画】

(以下は8年前に書いたレビューです。)

ロードショウはパス。最近ようやくBS録画にて。

バブルの頃の、ホイチョイ・プロ企画作品第一弾。
バブルの頃の日本人は浮かれていた
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