【実は団塊の世代の物語】
2014年制作のフランス映画ですが、BSにて初めて鑑賞。
最初、サイモン&ガーファンクルの歌で始まるので、「あれ? いつの時代の話なんだ?」と首をひねりました。しかし物語>>続きを読む
【ニコール・キッドマンの様々な表情】
3時間に及ぶ大作だが、ちょっと変わった映画だ。
1900年代初め頃(ラジオはあるけどテレビはない時代だから、そんなところだろう)のアメリカのちっぽけな町に、>>続きを読む
【弁護士と人妻の定型的な物語】
離婚専門の腕利き弁護士(ジョージ・クルーニー)が、依頼人の妻(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)に一目惚れ。しかし彼女の方は彼のおかげで財産分与もないまま離婚させられたた>>続きを読む
【手間暇かけたドキュメンタリー】
女優マレーネ・ディートリヒを扱ったドキュメンタリー映画である。
私は彼女はあまり好きではなく、出演作も「嘆きの天使」と「モロッコ」くらいしか見ていないが、このド>>続きを読む
【両方ともモノにすれば(笑)?】
日本では珍しいタイ映画。
一卵性双生児の女の子の物語。
途中まではさほどとも思えませんでしたが、途中でイケメン男子と恋愛関係になるあたりからちょっと面白くなる。>>続きを読む
【単なるサディスティックな暴力映画】
俳優としても有名なメル・ギブソンの作った映画。
イエス・キリストが官憲に捕縛されてから十字架にかけられるまで――これを「受難(パッション)」という――を描いた>>続きを読む
【意味不明のドキュメンタリー】
ルーブル美術館の裏を見せるという趣向の映画かと思って見に行ってみたのだが、ちょっと予想とは違っていた。
美術館員たちの、閉館時間内の活動を描いているには違いないのだ>>続きを読む
【ソフィア・コッポラは最初からダメだった】
ソフィア・コッポラ監督作品。
アメリカ人映画俳優(ビル・マーレイ)が日本のウイスキーメーカーのCF撮影のため来日する。しかし日本人たちの振る舞いに右往>>続きを読む
【オムニバス・ポルノグラフィーだが】
イタリアン・エロスの巨匠ティント・ブラスによるオムニバス形式のポルノグラフィー。
私は以前見た同監督による「郵便屋」が結構面白かったので、また見てみたのだが>>続きを読む
【シャーロット・ランプリング中年期の佳作】
フランソワ・オゾン監督作品、シャーロット・ランプリング主演。
推理物で名声を得ている英国女流作家(ランプリング)が、夏に執筆環境を確保しようと、出版主>>続きを読む
【ジャン・ロシュフォールの飄々とした演技】
パトリス・ルコント監督作品。
小さな町で長年教師を勤め停年退職した老人(ジャン・ロシュフォール)が、ふとしたことから出会った中年男(ジョニー・アリディ>>続きを読む
【もしヒトラーが画家として認められていたら】
(以下は2004年に書いたレビューです。)
私の住んでいる都市には来なかったので、東京の二番館で鑑賞。館内は満員だった。
悪名高いアドルフ・ヒトラ>>続きを読む
【喜劇だけど笑えない】
夫を亡くして一人暮らしをしている黒人の老婦人宅に、品のいい大学教授(トム・ハンクス)が間借りをする。しかし実はこの教授、食わせ者で、その家の地下からトンネルを掘り進んで、近く>>続きを読む
【トロイ方の視線で作られたトロイ戦争映画】
(以下はロードショウ公開時の2004年に書いたレビューです。)
古代ギリシアの叙事詩「イリアス」で知られるトロイ戦争を映画化したもの。
大スペクタク>>続きを読む
【「カルメン」の映画化としてそれなり】
ビゼーのオペラでも有名なメリメの小説を映画化したもの。
純情な兵士ホセが、ファム・ファタール(宿命の女=男を破滅させる女)のカルメンに誘惑され、人生を踏み>>続きを読む
【ほら話の中の真実】
ティム・バートン監督作品。
ほら話が得意な父親にうんざりしていた青年が、父が世を去る間際になってから、そのほら話にも実は父の人生の真実が隠されていたことに気づいて和解すると>>続きを読む
【原初的な人間】
感情の抑制ができない10歳前後の女の子の物語。
シングルマザーが母親で、他にも子供がいるので、施設に預けられています。
しかも、施設でも持て余されていて、たらい回し。
母親は途中で>>続きを読む
【ユダヤ人にして黒人という存在をていねいに描いてほしかった】
フィリップ・ロスの小説(私は未読)をロバート・ベントン監督が映画化したもの。
差別用語を使ったとして、ユダヤ人の古典学教授(アンソニ>>続きを読む
【落とされる女の魅力が大切だけど】
フランス作家ラクロの有名な『危険な関係』を原作とした韓国映画。
フランスの小説を18世紀の韓国にどう移し替えるかがこの映画のポイントである。原作の貴族的にしてワ>>続きを読む
【普通じゃない】
韓国映画。キム・ギドク監督作品。
街頭で見かけた女子大生にヤクザが一目惚れし、いきなり唇を奪うところから始まる物語。いったんは通りがかりの軍人にぼこぼこに殴られたあと、ヤクザは一>>続きを読む
【期待はずれ】
かなり期待して映画館に足を運んだのですが、ハズレでした。
設定が変わっていて(36歳の女性と13歳の男子の関係ですから)、さらにそれを映画化するために女優(ナタリー・ポートマン)が>>続きを読む
【アメリカの銃乱射事件をドキュメンタリー風に】
(以下は2004年に書いたレビューです。)
夏枯れであまり見たい映画もない中、首都圏に2カ月遅れでこの映画が私の住む都市にもやってきた。
アメリ>>続きを読む
【年上の女性との恋愛に揺れる若者】
ジェラール・フィリップ主演、ラディゲ原作、1947年製作のモノクロ・スタンダードサイズ。
戦時中、男子高校生(ジェラール・フィリップ)は救護所で奉仕作業中に、>>続きを読む
【悪くない喜劇】
ジェラール・フィリップ主演、1952年制作、モノクロ・スタンダードサイズ。
売れない音楽家の青年が、夜ごと夢の中で素敵な美人とランデブーを楽しむうちに、現実と夢の見境が曖昧にな>>続きを読む
【ドストエフスキー『白痴』の映画化としてそれなり】
ジェラール・フィリップ主演。1946年制作、モノクロ・スタンダード。
ドストエフスキーの同名の長篇を映画化したもの。
フィリップはムイシュキン>>続きを読む
【ポストコロニアリズムの時代におけるアラモ砦】
有名なアラモ砦の戦闘を描いた映画。これ以前にも映画になっているが、私は未見。
この映画、ポスト・コロニアリズム時代である現代の製作だから、勇者たちの>>続きを読む
【藤子不二雄物語・現代少女版】
見る予定に入れていなかったんですが、評判を呼んでいるようなので劇場に足を運びました。でも、上映時間が1時間弱で1700円均一って、高いのでは。せめて1500円にして下>>続きを読む
【25周年のせいか作りがしっかりしている】
(以下は2004年のロードショウ上映時に書いたレビューです。)
中学生の息子と小学生の娘を連れて見に行ったもの。
ここ数年、マンネリに加えて作りに杜撰>>続きを読む
【スタンダードな青春・アイドル映画】
むかしロードショウを見て、最近BSにて26年ぶりに再鑑賞。
ボート部女子の話だということは憶えていたけれど、それ以外は忘れていました。
ヒロイン(田中麗奈)は>>続きを読む
【安易で退屈】
退屈な映画だった。
田中麗奈や妻夫木聡らの大学生の生活を何となく追っているわけだが、筋書きらしい筋書きがあるわけでもなく、しかし座礁鯨が最終的には神秘主義的に扱われているから、一>>続きを読む
【杉本彩の大胆な演技に敬意を!】
石井隆監督作品。団鬼六原作のポルノグラフィーで、R18指定。
著名なダンサーにして社長夫人でもある美貌の人妻(杉本彩)が、ヤクザの魔手にかかってマゾの世界に落ち>>続きを読む
【「白い巨塔」田宮二郎版】
(以下は2004年にこの映画がリバイバル上映されたときに書いたレビューです。映画も悪くありませんが、やはり続編を含めて原作小説の持つ小説としての面白さを味わうのが最上でし>>続きを読む
【もっと毒を!】
カリスマ都知事(役所広司)が東京に原発を作る、と言いだした。それを聞いた都の幹部は仰天。果たして知事の真意は奈辺にあるのか。折しも、プルトニウムを運送するトラックが爆弾を持つ少年に>>続きを読む
【世評は芳しからずだが】
紀里谷和明監督作品。世評では毀誉褒貶激しい映画。
架空の時代における戦乱の中、新造細胞によって発生した新人類と旧人類との、そして旧人類内部の戦いと、それぞれの生きる意味>>続きを読む
【主筋よりは役者や街の様子で楽しむべき映画】
小津安二郎の作品。
いかにも小津らしい、見合いの話である。したがっていささか退屈だが、ただ舞台が大阪で、見合いを持ち込まれるのが造り酒屋の娘(司葉子)>>続きを読む
【「人種が違うんだ」と座長は叫ぶが】
小津安二郎が1934年にいちど監督した映画の戦後になってのリメイク。
各地を放浪するしがない旅芸人の一座が、さびれた町にやってくる。じつは座長(中村鴈治郎)>>続きを読む