2001年宇宙の旅のQのレビュー・感想・評価

誰もが聞いて頷くスタンリー・キューブリックSF3部作はひとつ、ジャンルを越えた“映画代表”映画。これは半世紀近く先を見据えた科学の道標ではない。天才学者と鬼才監督は、しばし「難解」と評されるこの映像をもって21世紀人類へ課題を突きつける。猿が「殺戮」を覚え進化した時から遠い宇宙に出るまで、いま我々人類は、スター・チャイルドに見守ってもらえる程に進歩しているのだろうか。はたまた今日もこの地球に太陽が昇る、《ツァラトゥストラはかく語りき》に乗って。