初黒澤明。敷居が高いと思っていたがそんなことは全くなかった。
とにかく圧倒的に面白い！荒涼たる桑畑から歩いてくる1カット目の時点で三船敏郎のオーラがダダ漏れ。犬が手首くわえてくる導入もクソやべえ。仲代達矢の登場シーンも漫画のような異常なかっこよさに満ちていた。
戦闘モノかと思いきや、余計な血は流さぬ頭脳戦を見せているのも意外だった。高台を真ん中に互いの勢力を写し取った画面の画作りには脱帽した。上手すぎる。
また、白黒なので血飛沫も映える。数少ない斬り合いのシーンはどれも強烈。三船敏郎の身のこなしが迫力満点。終盤の包丁使いもすごかったなー。一瞬でケリがついて、歩いていく背中ですぐに終の文字が出る潔さも最高だ。
巨匠黒澤明なんて名前に怖気づいていたのが馬鹿らしく思えるほど、めっちゃ楽しい娯楽映画だった。見やすい！
