用心棒の作品情報・感想・評価

「用心棒」に投稿された感想・評価

螢

螢の感想・評価

3.5
細かな演出と全くブレのない鮮明かつ的確なカメラワークによる、場面毎の的確な空気感や臨場感、そして立体感を存分に楽しめる、見事な映像作品としての印象が強く残った作品。

ストーリーはシンプルで、一見悪ぶっているのに実は情に厚く、腕が立つ浪人「桑畑三十郎」が、ヤクザ同士の抗争によって荒んだ宿場町を、奇策とその剣の腕によって救うという、ヒーローもの。

白黒の世界なのに、登場人物たちにぶつかっては通り抜けていく寒々しい空っ風や、舞い上がる土埃などをとらえることによって生まれた、独特の情緒が堪らなく見事です。

黒澤明らしい、人間のあらゆる性質を余すことなく描いた人間劇としての側面は正直弱いかなと思う作品なのですが、それでも、細かな演出の積み重ねによる、この見事な映像は一見の価値ありですね。

四十代となり円熟味の出てきた三船敏郎演じる桑畑三十郎と、三十台を前にして、まだ若く荒削りな印象をどことなく残しながらも、存在感のある若き日の仲代達矢演じる敵役の卯之助の対比もとても良くできています。

黒澤明がアメリカのハードボイルド小説を翻案して作った時代劇であり、それがまた、後の西部劇映画に大きな影響を与えたとされていますが、動きのあるものをここまでクリアに、そして、緩急をつけて撮れている点や、細かな演出の積み重ねによる巧みな空気感に魅せられ、ものにしようとした人々がいたというのも、納得の出来です。
滝和也

滝和也の感想・評価

4.3
娯楽作の神様
黒澤映画🎥
初レビュー。

「斬られりゃいて〜ぞ。」次の刹那、電光石火の白刃が唸る…。片腕を飛ばされ泣き叫ぶ凶上の輩達…。

黒澤作品は何本か見ておりますが、娯楽に徹した作品のやはり切れ味は最高ですね(^^) 痛快無比かつ豪快極まりなく、面白い。

ある宿場町にやってきた素浪人。肩をいからせながら歩くその姿を閉じられた窓からみる人々。その町は2つの博徒が睨み合う一触即発な危険な場所だった。事情を飯屋の親父(東野英治郎)から聞いた素浪人は面白そうだと笑い、両勢力に用心棒として売り込みを始める。その通り名は

桑畑三十郎(三船敏郎)…。

やはり今作は三船敏郎の数々あるあたり役の一つであり、正にその魅力が発揮された作品。腕のたつ侍であり、奇策を弄して極悪非道の博徒を翻弄する豪放磊落(ワイルド)なキャラクター。勧善懲悪の時代劇のお手本となってます。殺陣の凄さは椿三十郎を押す声も多いのですが、こちらも凄い。ワンカットで一気に斬り伏せる、その姿はまさに電光石火。格好良さはダントツ。

ライバル役丑寅一家の三男兎之介に仲代達矢。短筒(ピストル)の使い手で、着流しにマフラーを巻く、その容貌はまさに剃刀の如し。頭がキレ、三十郎を窮地に立たせる仲代の演技がまた見事。兎之介対三十郎のスピードは並ではなく、見逃し禁止。その一瞬のステップの凄さたるや…。

黒澤はジョン・フォードのファンと公言していますが、まさにこれは西部劇がフォーマットなんですね。宿場街に吹き荒れる風は砂塵を巻き起こし、その中に佇む三十郎。手前に捕まった飯屋の親父。そのカットはまさに西部劇です。世界観の構築に力を費やす黒澤ならでは。また東宝ワイドスコープと言われた横に長い画面をフルに活かしたカット、画作りはお手本です。また今作は余計な説明は一切なし。テンポの良さに一役かってます。そもそも三十郎が何故町を助けようとするのか、全く語らない。いいんですよ。悪いやつがいる、だから正義を行うものがいて当たり前。それこそ、娯楽。英雄物なんですから。アントワン・フークワに言ってやりたい(^^)

後に今作はマカロニ・ウェスタンの荒野の用心棒に勝手にリメイク。アメリカ発の西部劇が黒澤に手本とされ時代劇に構築され、それがまたイタリアで西部劇にリメイクと言う不思議な構図。黒澤の手腕が如何に優れているかの証明でもあります(^^)

この作品、端役に素晴らしい演技陣を抱え、黒澤組の凄さを物語る。まずは権爺こと飯屋の親父、TV版初代水戸黄門東野英治郎。敵対博徒の下衆な女将に後の仕事人おりくさん山田五十鈴。他土屋嘉男、天本英世、ジェリー藤尾。中でも少し足りない猪之吉こと加藤大介の巧さが光る。

三船、仲代の格好良さに惚れるも良し、西部劇的演出を味わうも良し、勧善懲悪を楽しむも良し。黒澤的神の娯楽作、ご堪能あれ!
みー

みーの感想・評価

4.8
三船敏郎がかっこよすぎる!
のは当たり前。
水戸黄門ファンとしては、初代御老公の登場に心踊る。
ジャイアント馬場がでていると思ったら違う人だった。
なにも考えず楽しめる。
三船敏郎がめちゃめちゃかっこよくてシビれる…
圭

圭の感想・評価

4.5
三船敏郎が心底格好いい!東野英治郎の名演も光ってます 楽屋落ち的な藤田進の昼抜け侍とか好き、娯楽に徹した傑作。
いぬ

いぬの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

最後の対決、砂塵舞う中対峙して歩いて行くカットがひたすらカッコいい
全さむらい中、刀のおさめ方が1番かっこいいミフネ!
肩の癖が好き
ハジキを離さないダーティーな仲代達矢がカッコいい。本作の「盗作」作品であるレオーネの『荒野の用心棒』の方が圧倒的に好き。
yadakor

yadakorの感想・評価

3.0
そもそも時代劇を見ないからどこがどう新しいとかいうありがたみがなかったのが残念 ストーリーも期待したほどではないなー、一人一人のキャラの立ち方とか
ただおぬいググったらすごい美人だったのはグッド
あぁあーかっこいいーー

これは惚れる。男が惚れる男
まじで今これやれる人いるのかってゆうくらい。ギリTOKIOの長瀬くん

非常にわかりやすい話にわかりやすいキャラクター。国内外に大きな影響を与えたのも頷ける

何が1番近いんかなと思ったらたぶんノーラン版のバットマンだと思う。
日本人でバットマンするなら三船敏郎以外考えられない。ギリTOKIOの長瀬くん
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