初黒澤明監督。遂に。今までなんやかんや理由をつけて手を出してなかった世界のクロサワ映画を遂に見たぞ!
マジで開始1秒から傑作だと分かるくらいとてつもないエネルギーを感じた。三船敏郎が激シブでカッチョイイ… あの余裕たっぷりな風格が堪んねぇっす!
僕が驚いたのは戦闘描写がかなりリアルだったこと。三船が敵を刀で切る時に効果音が出ない。テレビでやってる時代劇とかは派手な効果音出してカッコよく見せてるけど、黒澤明の手にかかればそんな小細工などなくとも殺陣をかっこよく見せることができるんだな…
あと観てて面白かったのは対立する2組のヤクザが衝突するかしないかであたふたしまくってそれを三船が高みの見物をするシーン。普通ならカッコよくぶつかっていくんだろうけど黒澤明のジョークなんだろうね、新鮮味があって楽しかった。
観る前は小難しいメッセージ性の詰まった作品なんだろうと思ってたけど、いざ観てみると単純に面白い娯楽作品で安心したよ!黒澤明は芸術映画を撮る監督ってよりは大衆向けの映画を撮る監督なんだな。