すいか

ゾディアックのすいかのレビュー・感想・評価

ゾディアック(2006年製作の映画)
4.0
『パニックルーム』以来(個人的に)待望していたフィンチャー監督作。
完壁主義者の監督が次に選んだのは「実在の未解決事件・ゾディアック事件」。
残念ながら事件そのものを知らないけれど、犯人を捕まらないと知っていても楽しめた。
監督の過去の作品をみても、そうなんだけどホント、リアル。
この映画に描かれている主人公(原作者)、刑事達本人も制作に関わっていて、殺人現場も暗号も忠実に再現されている。さすが、完璧主義。
何十年も経っていると、現場も変わり果てていて、草木を植えたりしたみたい。
殺害シーンも忠実に再現しているとの事。時代背景は古くても、CGは使ってます。
「これ、実際に刺してるんじゃ」と見間違うほど。前半はこういうシーンが多い。
後半は犯人を追う、刑事と主人公に焦点が当てられる。
時の経過と共に世間も事件の事を忘れるが、ロバートは忘れられない。
「犯人を確信するまでは…」と。その想いが伝わる。

警察は「事件は山ほど起きているんだ」という。
そう、確かに多く起きている。この映画を通じて少しでも減ればと思う。
殺人は当事者はもちろん、関係者多くの人間を変えさせる。
そして多くの人間を不幸にさせる。
すいか

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