文学したい

ゾディアックの文学したいのレビュー・感想・評価

ゾディアック(2006年製作の映画)
3.7
私生活とフィルムの長さとの折り合いがつかずにようやく見られた(泣)
前知識は過去にWikipediaの「実在の連続殺人鬼」項目でざっと目を通した記憶のみで視聴。
グレイスミスの本では、アレン・リーがほぼクロとされているらしく、この映画でもそこにピンを合わせてきている感じがする。
各警察署間で情報共有されていなかったり、手紙やニセモノの登場で翻弄されていく警察・メディア……と動き続ける画面に、洗練された印象を受けた。
一方で、もしこれが完全フィクションであるならばという視点で見てみると、「ここでこいつ殺されそう」「分かったぞ!(コナン風)犯人は複数いる…!」という箇所がいくつもあって、その妄想も一興。
しかし、あくまでも未解決事件という結末なので、それを踏まえてのいくつもの肩透かし感が、本作の魅力になっているんだと思う。もどかしさとか歯痒さ。
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