Ark

ザ・ファーム/法律事務所のArkのレビュー・感想・評価

ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)
3.0
2023-148
ハーバードロースクールに通うミッチは上位5人に入る優秀な頭脳を持つ学生。数々の大手事務所から勧誘されるが、これまでの最高額の倍を提示してきた事務所に就職する。しかしその事務所を生きて辞めた者はいないという。異常に気付いたミッチがなんとかして生きて事務所を去ろうと画策する話。


何年か前に観たときは普通に楽しめてた気がするが、今見るとイマイチだった。

ネタバレ↓

前半は良かった。優秀な学生が数々の事務所から勧誘され、選んだ事務所がシカゴマフィア絡みの事務所で、辞めようとしたら絶対殺される。FBIから、お前の事務所はマフィアがマネーロンダリングをやってる。近く捕まえるつもりだ。事務所の書類をコピーして渡せ。渡したら守秘義務違反に問われて弁護資格剥奪となるが、断って事務所に仕え続けても先がない。
というふうに言われ、早くもミッチくん完全に詰んでしまう。

そこからミッチは弁護資格も命も守れる方法を見つける。それが郵便詐欺で事務所を潰そう作戦である。しかし、説明が全くないのでこの辺りから非常に分かりづらくなる。

軽くなんのこっちゃ状態でよく分からなかったので解説を読んだ。
流れ的には、
1.FBIには、捜査協力をする代わりにそれに対する対価として150万ドルと、兄の保釈を要求
2.事務所にはFBIから接触があったと伝え、こっちの味方ですアピールをする
3.無傷で切り抜けたいミッチはどっちにもつかず、マネーロンダリングではなく郵便詐欺で潰そうと計画する
ということらしい。ここはまだ大丈夫だった。

彼らはほぼ全てのクライアントに対してタイムチャージの水増し請求をしており、このように詐欺的文書を送付するのは郵便法違反に該当するため事務所を裁くことが出来る。郵便法違反の罰金は一件1万ドル or 3〜5年の懲役。大量にあるので全部合わせると事務所を潰せるだけの罰金と懲役になる。

死んだ私立探偵の秘書も協力し話が動き出すのだが、この辺がめっちゃ分かりづらい。ホントに説明がない。最後にミッチがちょっと説明するけど最後では遅い(笑)
あと最後にシカゴマフィアの2人と話をつけるシーンもサッパリ分からなかった。これ一発で理解できる人いるのかな。

指導係のおじさんが最後逃がしてくれたの良かった。
ミッチの頭の良さすごい。

本作は当時全盛期だったトム・クルーズの主演作だから3週連続全米NO.1ヒットで、全米興行成績は1億5834万ドルで年間3位。その年の1位はジュラシックパーク、2位は逃亡者で、本作には目立ったアクションもないのにこれだけの成績を記録した……らしい。トム・クルーズパワー。本作はトムじゃなければヒットしなかった可能性あるよね。
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