息苦しい程の緊張感が持続し、最期の”死のバレエ”で結末を迎える
制作時から40年以上経っても色褪せない傑作
ストーリーは知っていたし、TV放映時になんとなくは観ていた、勿論ラストシーンも知っていた
それでも映画館で本編を観ると、それ迄とは全く違った感触を持つ
やり場の無い怒り、憤り、無力感、それを発散させてはならない方向へ発露し、暴走する若者
犯罪行為自体は全く褒められるものでは無いが、ある種の共感を持ち、観客は共犯者として逃亡生活を共にする様な不思議
画面一杯に映る、フェイ・ダナウェイ、ウォーレン・ベイティの現実感有る姿、観終わった今でもボニーの常に充血していた瞳が忘れられない
ラストシーン、そこに向かう事は分かっていたし、朧気にも記憶していたが、やはり凄かった
思わず”巻き戻してくれ!もう一回観たい!”と思った程
しかしその興奮はきっとラストシーンを観ただけでは味わえない、ランタイム110分余をボニー&クライドと共に過ごした者にしか感じられないものなのだろう
公開時からこれだけ経った今でも味わえる興奮、1967年にアメリカで、1968年に日本で、そして全世界で初めて観た観客の驚きはどれ程だった事か…
そんなまだ見ぬ驚きを感動を味わう為にも、やはり映画はロードショーで観たい、観なければいけない
そんな当たり前の事を思い出した