影山影司

俺たちに明日はないの影山影司のレビュー・感想・評価

俺たちに明日はない(1967年製作の映画)
3.0
ボニーとクライド、様々なメディアで「短い人生を駆け抜けた!」「犯罪者だがサッパリした人格で愛されている!」的な扱いをされているが、ボニーは犯罪を犯したことを後悔してメソメソしているし、クライドは不能で、今作の二人のキャラクターはそういったイメージからはかけ離れていた。

「俺たちに明日はない」という邦題はカッコいいけど、作中の雰囲気はどちらかというと袋小路に追い詰められていく二人を中心に描かれていて、お先真っ暗って感じだった。

古い映画ということもあってあまり目立った面白さはなかったけど、1967年当時の米国映画で主人公が不能、それに対してヒロインが不満を言う、というシーンがあったのが意外だった。(当時衝撃的だったらしいが)

話が面白くなるのはメンバーがやられ始めてからだけど、その時点で物語の99%は終わってしまっているので、人にはあまり勧められない。
影山影司

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