CheshireCatYK

ゴールデンスランバーのCheshireCatYKのレビュー・感想・評価

ゴールデンスランバー(2009年製作の映画)
4.8
‪GWに借りそびれてからむしょーに観たくなったゴールデンスランバーを、2010年の劇場公開時、東京で一番最後までやってた映画館の最終日に駆け込みで観に行ったぶりに、観た。

あれだけの小説を、がっかりさせずに再現したこの映画は本当にすごい。

邦画っぽくないリアルな爆発系(文字通り)アクション、心のない悪党、心のある犯罪者、そして昔も、離れてもずっと大切な、"つながり"や、仲間からもらった言葉。冷徹なものと、あったかいものが数秒ごとに取っ替え引っ替えやってくる、忙しくも素晴らしい映画。

樋口と青柳の関係性の描き方と、お父さんの描き方が特に好き。("なぜ、敬語…"のくだりを入れてくれたのは本当に感謝!!!笑)

自分が体験したわけじゃないのに懐かしさで涙がこみあげてくる花火のシーン、

信じてよかったって思えるメモのシーン、

親子ってかけがけのない関係だって思える、"お手紙"のシーン。

印象的な場面、印象的な画がたくさんある。

エンターテイメントとしても、心を描いた作品としても、文句なし!!!

Golden Slumberにこめたポールのメッセージを想像するくだりは、個人的には原作の方が好きだったけど、この映画に組み込むなら、この方法が一番よかったんだなって思う。

改めて大好きな映画。(全く関係ないけど)ラヂオの時間と並んで邦画トップ!笑