Hiro

葵秘帖のHiroのレビュー・感想・評価

葵秘帖(1958年製作の映画)
3.2
プログラムピクチャー時代とは言え、東映もこれだけの量を製作すれば名作、秀作、佳作などは山とあるもので、本作も佳作の一つであろう。

Filmarks感想一番乗り🤗🙏

ある夜、峠魚太郎は次々に奇怪な事に遭遇した。蘭学者である魚太郎はその夜焔硝の研究材料に、向島の仏千寺の朽土を探りに出掛けたのだが、先ずそこで慈元という奇怪な僧に出会い、魚太郎が携えている土を指して焔硝の原料にするのを見抜き土を持ち去る代償と言って寄進を要求された。その帰りに何かにおびえる美しい娘、一見して和蘭阿魔薬の中毒患者。その娘を連れて帰ると旗本菅井左近が何者かに追われている様なおびえた様子で訪ねてきた。白い魔物のような呪いの影に追われて殺されるかも知れないと言う。とその直後左近の言う通りに事が起こり、奇怪な呪いの面をつけたその影を魚太郎も確かに見た。その翌日、魚太郎の隣に住む捕縄小町と評判の女目明しのお島が、浅草奥山の変死の不審な点について知恵を借りにきた。その変死人の手に握られていた粉がご禁制の魔薬であり胸の入墨和蘭阿化学で水を表す符合であると見抜いた。魚太郎はお島にあの夜の仏千寺に何かあると睨んでその探索を依頼した。その後水戸藩から急のお召しを受け、水戸藩主水斉昭から重大な事件を打ち明けられ協力を依頼された。老中阿部伊勢の守が、水戸家に代々伝わる家憲書葵秘帖の秘密が水戸家の中から行方を消し何処かに隠されている事を知って、それを手に入れ水戸家を一挙に叩き潰そうとしているという事、水戸家とそして勤皇派にとって一大事であった。その行方が今までの奇怪な事に繋がりが・・・。
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