ししまる

リベンジのししまるのレビュー・感想・評価

リベンジ(1990年製作の映画)
3.2
トニー・スコット監督による1990年のロマンスバイオレンス。79年に男性誌に掲載されたジム・ハリソンの中編小説を原作としている。海軍パイロットを退役したコクラン(ケビン・コスナー)は、メキシコの大富豪である友人ティビー(アンソニー・クイン)宅で出会ったティビーの妻ミレア(マデリーン・ストウ)と恋に落ちる。気づいたティビーはコクランを半殺しにして、ミレアを監禁する。コクランを手助けするメキシコ人役にミゲル・フェラー、ジョン・レグイザモ(若い頃はイケメン!)。
学生時代、自己紹介に好きな映画として本作を挙げていた私。1年もしないうちに忘れてしまう映画は多いが、本作のラストシーンは30年超たっても覚えていた。派手なアクションがあるわけではなく、物悲しいバイオレンスで、メキシコの異国感もたっぷりで90年代当時としてはよかったはず。
メキシコ系俳優であるクインは、はまり役で冒頭から狂気のオーラ全開。コクランをいつ締め上げるのかと冷や冷やする。ただ行動に出るまで1時間以上かかり、それまでのロマンスがやや陳腐で、人の女に手を出したコクランにあまり同情の念もわかない。
まあどちらがリベンジって気もするが。切ないBGMはいい。コクランの犬は可愛くて賢かったのに、ひどすぎる。
普通は長くなるディレクターズカット版は104分。前置きは短縮しつつ、性・暴力描写が加わっているようだが、見るのは難しそう。
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