【 I am! I was! 】
地球温暖化が進み土地は海に沈み、子どもを持つことが許可制になった時代。AIが進歩し日常にロボットが欠かせない。自分の子どもを失いかけて苦しむ夫婦のもとに、ロボットのディビットがやってくる…。
偽善的で無責任で傲慢な人間と期待され消費されて打ち捨てられるロボット。
インストールされた愛によって母・モニカを求めてどこまでもまっすぐなディビットの姿に胸が痛い。
愛が簡単にインストールできる描写とか、ロボットを無惨に壊すことで人間の尊厳をアピールする人間の描写とか、印象的な場面がたくさん。
食べることも眠ることもないし、痛みを感じることもなく、瞬きひとつしないディビット。だけど、感情を持って自分で考えて選択をして行動しているのは人間と変わりない。母の手を引いてベッドに向かう姿は涙腺やばかった。
ジュードロウも風変わりな役柄を見事に演じてたなぁ。何を喋っても何を見たり聞いたりしても、目には表情がなくて流石のロボット演技だった。