SunO2

かもめの城のSunO2のレビュー・感想・評価

かもめの城(1965年製作の映画)
4.5
ジョルジュ・ドルリューの死にたくなるような美メロに載せたタイトルから、陰鬱な空気が漂う。グンネル・リンドブロムが出演しているがベルイマン作品はあまり関係ない。むしろ初期のポランスキー作品に近い感触。カカシを作る過程で何となく『メイ』の元ネタかなと。パトリシア・コッジの吸引力がすごい&父親役メルヴィン・ダグラスもなかなか。終盤ややまとめに入ったような。意外性のないオチもこの後を考えると居心地が悪くなるが基本はメロドラマだと思う。主人公が農具でメイドに襲いかかる小屋のシーンが秀逸。あと他の2つのシーンでキチンと流血してたのが良かった。アメリカ・フランス合作でロケはフランス、キャストは米仏半々、監督は英国人でそのつながりで脇役、スタッフに英国人が何人か、という布陣で、どこの国の映画と言い切れない感じが60年代だな〜と思ったり。
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