COZY922

旅立ちの時のCOZY922のレビュー・感想・評価

旅立ちの時(1988年製作の映画)
4.3
反戦活動で犯罪を犯した両親と共に幼少の頃から逃亡生活をおくる17歳の主人公。若くして亡くなったリヴァーフェニックスが主演です。生きていたら今頃どんな俳優になっていたんだろう。リアルタイムで彼の演技を観たかった。。独特な存在感と演技力、鋭い眼差しなのにどことなく寂しげな感じの表情など、この作品にはリヴァーフェニックスの魅力がいっぱい詰まっています。観ている途中、自分の生き方に子供を引きずり込むなよという気持ちと、家族だから離れがたいし葛藤するよねという、2つの気持ちが自分の中で交錯したのですが、最後には後味の悪くない切なさが残りました。なんと言うか、大感動というのではないけど、じわじわと体の奥から滲み出てくるような切ない感じ。リバーが夜彼女を連れ出して事情を打ち明けるシーンと、最後のシーンでの表情が好き。胸にしみます。完全な全方位のハッピーエンドではないからこそ余韻が残ります。
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