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「旅立ちの時」に投稿された感想・評価

Funazo

Funazoの感想・評価

3.5
王道青春物と思いきや、両親がFBIから追われている特殊な環境に身をおく高校生の苦悩の話で想像していたストーリーと違い、話に入り込むのに苦戦した。しかし、リヴァー・フェニックスの魅力に気づいていくうちに、ラストまで観れてよかったと思える映画であった。

このレビューはネタバレを含みます

リヴァー・フェニックスは永遠。

1988年公開の「旅立ちの時」
高校生のダニー(リヴァー・フェニックス)には、60年代の反戦運動でテロリストとしてFBIに指名手配されている両親と幼い弟がいます。とても仲の良い4人家族ではありますが、そういう境遇のため2歳の頃から名前を変え髪の色を変え…別人になりすまし引越しを繰り返す生活を強いられてきました。
転校先のニュージャージーの学校で、音楽教師のフィリップス先生にピアノの才能を認められ音楽大学への進学を勧められます。先生の娘のローナ(マーサ・プリンプトン)と恋に落ち、自分の将来と大切な家族との狭間で葛藤します。
ダニーが出した決断"旅立ちの時''とは?


ダニーを演じたリヴァー・フェニックス。
この映画で彼は第61回アカデミー助演男優賞にノミネートされているだけあって、素晴らしい演技を見せてくれています。
いや……素晴らしい演技って、なんだかしっくりこないなぁ〜💦
リヴァーの場合、もうそういった表現ではくくれない何かがありますね。
役柄ももちろんあるけど、今にも割れてしまいそうなガラスのような不安定な感情を指の先からつま先までとても繊細な所作でこちら側に伝えてくれます。
なにより、美しい✨カッコいい、可愛い…とかではなく「美しい」という言葉が一番ふさわしい気がします。

当時、プライベートでもおつきあいのあったローナ役のマーサ・プリンプトンとの微笑ましいほど自然体な2人のラブシーンには、じんわりと胸が熱くなります💛

自分自身のこれからの人生と、大好きで大切な家族とのあいだで葛藤するダニーを…これ以上ないというカタチで魅せてくれたリヴァー・フェニックス。
自分たちの罪で子供たちを犠牲にしている両親の葛藤もまた、見どころでした。
父親も母親も犯罪者ではあるけれど、子供たちへの深い愛情は誰にも負けないくらい…そこにありました。


淋しげに伏せた瞳と、どこまでも優しさが滲み出る声色。
彼が亡くなって27年経った今でも、絶大な人気を誇っている理由がわかります✨
River……名前のまんま、時にせせらぐ川のように、時に激しくうねるように…そんな人生だったのでしょう。

今でも生きていればきっとたくさんの名演を見せてくれていたかもしれませんが、残された数々の作品で充分に彼の素晴らしさは伝わりますね✨


それにしても…フェニックスという名前の、なんて皮肉なことでしょう💦

だけど、みなさんの心の中で彼はまぎれもなく不死鳥になったのだと信じています✨✨
誰であっても、親や周りの環境のために自分を犠牲にするべきでないと思うけど…実際は人生を左右されまくる。
両親の戦争を止めたかった気持ちも家族は団結しなければという気持ちも大事なのだけど、やっぱり私は子ども側の視点に立ってしまうので、お父さんの身勝手さに疲れた。
気持ちは分かる、逃走生活で疲れてるのも分かる。でもお父さんだけが、母親が死んだら動揺して当たり散らし、妻に男が会いに来ただけで動揺して泥酔し。あなたもつらいが、子どもはもっとつらいと思う。それは分かってはいるんだろうけど…

劇伴が最小限でそれもほとんどピアノ曲なので、彼らの状況に反して穏やかなのが心地よくもあり、悲しくもあり。

リヴァー、自分を抑え込んでる感じと少年らしさとのバランスが最高でした。ローナとのシーンのぎこちなさや苦しみがリアルで胸が痛くなった。
yk

ykの感想・評価

4.9
80年代の家族物語ってどうしてこんなにも儚く美しいのだろう。

指名手配の両親と共に幼い頃から政府から逃げるように生活する息子達。大切な家族の絆と、芽生えた恋心と、自分の才能と、将来と。何かを手に入れるためには何かを犠牲にしなければならない。

ここで描かれている「家族」から、親も子供も同じ人間なんだとつくづく感じずにはいられない。誰もが羨む理想的な温かい家庭でありたい一方で、ぶつかり合い、葛藤し、時には壊れそうになりながら物語は進んでいくが、愛だけは一度も消えることがない。登場人物全員が人間臭く、愛おしい。

故リヴァーフェニックスの今にも消えてしまいそうな美しさと繊細な表情が胸に刺さる。彼は本当に永遠だなと思い知らされる。
リバー、ちゃんと見てたかい?
君の弟、ホアキンがやったよ。
珍しく君の話もしてたよ。

リバー、僕が映画を見るように
なったのと同じ頃、君は
映画に出るようになったよね。
だから、僕は君と、君の弟の
ことは、小さい頃から観てるよ。

それからたくさん映画を観たん
だけど、僕の中でずっとね、ずっと
特別な作品のままなんだよ。

あんな嗚咽したの、初めてだよ。
あんな切なくて、悲しかったのも
初めてだよ。泣いた泣いた。

何の予備知識もなく観たからさ、
受け身なんて取れなかったんだよ。
モスキート・コーストや
スタンド・バイ・ミーの
リバー・フェニックスの新作じゃん
くらいしか、もっと言うと、
がむしゃらに映画観てたから、
そこまでも考えてなかったかも。
だからさ、あんな生涯忘れらない作品に
なるなんて思ってもいなかったんだよ。
すごく泣いちゃったじゃないか。

あの日、君は薬物のオーバードーズで
死んでしまったね。信じられない量の
薬物が検出されて、誤って死んだって
より、これは自殺だって言う人もいたよ。

そして僕らは君の生い立ちを知ること
なるんだけど、もう過酷過ぎて
言葉を失ったんだ。
(スタンド・バイ・ミー)で観た時、
今で言うと、老成してるなって
思ったんだよ。今思えば、
スタンド・バイ・ミーもモスキート・
コーストも旅立ちの時も、

君の物語だったんだね。違う?

あの悲しみやあの切なさやあの寂しさ、
あの影のある瞳、あの横顔。
君の物語だったんじゃないのかな。

ホアキンはフラフラした時も
あったけど、もう大丈夫だよ。

リバー、僕が映画を観始めた頃、
映画の世界にいてくれてありがとう。
君のことがめちゃくちゃ好きだったよ。

再レビュー。
おめでとうの代わりに。

______________

最近、どんどん遡ってレビューを
書いていこうと思ったが、
無理だ。無理っぽい。
なので、まずは強く印象に
残っているものから。

旅立ちの時。
忘れられない一本。

泣いた。嗚咽に近かったと思う。
この映画のリバー・フェニックスは
神がかっていた。すごい俳優だった。
この映画の彼の演技、存在そのものは
ちょっとした事件だったと思う。

大好きな作品。特別な作品。
KNE

KNEの感想・評価

3.9
複雑な環境でのリヴァーフェニックスは、繊細で美しくて、本当に好きだ
a25

a25の感想・評価

4.2
リバーフェニックスの暴力的な美しさに惚れ惚れする。


孤独で
寂しそうな瞳。

憂いを帯びていて
まっすぐな瞳に動けなくなりました。


Running on empty.

旅たちの時


和訳が最高すぎやしませんか、、、。




ラストに何から旅立つかわかるのですが、
その旅立つ時、
旅立つ人や己と対峙したときの
リバーフェニックスの表情が
いろんなものがごちゃまぜになった感情を物語っていて
旅立ちの時ってタイトルが自分の中で
すっと腑に落ちて
秀逸なタイトルだと思った。
hiramo

hiramoの感想・評価

4.4
めちゃめちゃ良かった、最後3分くらいで涙腺ぼあ〜〜。話は勿論最高だったけど、リバーフェニックスの素晴らしさを改めて感じる映画だったなあ〜
ピアノ弾いてる横顔も髪の毛かきあげるとこもピザ配達のときの前髪あるのも素敵、ていうか80年代の映画の色味とリバーの雰囲気てほんとに合ってる…鼻かじってるとこ可愛かったあ
誕生日パーティでダンスするシーン最高だったなあ
秘密を抱えた両親の元に育った
青年役をリバーフェニックスが好演。

端正なルックスにどこか影のある雰囲気。

彼がもしまだ生きていたら、ディカプリオやブラッドピットのような存在の俳優になっていたのかな?、と思うと
とても悲しい・・・。
Yukiko

Yukikoの感想・評価

4.0
2020年1月18日
『旅立ちの時』  1988年制作
監督、シドニー・ルメット。

ニュージャージー州。
ダニー(リヴァー・フェニックス)は高校生。
両親と弟の4人家族。
ダニーの両親は過激な反戦運動でFBIから追われている。
姿をくらます為、家族は名を変え、度々引っ越しをする。
新しい学校で、ダニーは音楽教師からピアノ演奏の才能を
認められ進学を勧められる。
ダニーはその教師の娘ローナを愛するようになる。


ダニーの両親のモデルがいて、1970年代に政府ビルの爆破
のテロ行為を行った過激左翼グループ「ウェザーアンダー
グラウンド」の指導者ビル・エアーズと妻のバーナディン
・ドーンとされる。(Wikipediaから転記)

リヴァー・フェニックスさん18歳の時の主演。
23歳で麻薬中毒の為の心不全で亡くなるまで、14作品に
出演。
『スタンドバイミー』や『マイプライベート・アイダホ』
の映画が印象強い。
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の映画では、
インディの青年時代を演じたとのこと。

この『旅立ちの時』の映画ではとてもフレッシュな印象。
特異な環境ながらも、信念を持って活動する仲の良い両親
から愛情を注がれて、素直にまっすぐに育った兄弟という
設定。

ダニーがローナに切々と本心を打ち明けるシーンは胸を打つ。
又、母親が息子ダニーの為に、自分の父親とレストランで
久しぶりに会って話すシーンも、親子の情愛が伝わって
胸にジーンとくる。

ダニー、眼鏡がとてもよく似合っているよ♡
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