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デイ・オブ・ザ・デッドのgregのレビュー・感想・評価

デイ・オブ・ザ・デッド(2008年製作の映画)
3.9
ゾンビ映画史上最もかわいいヒロインが出る映画として、既に世界的な名誉ある地位を獲得した本作。ロメロの死霊のえじき(未見)のリメイクです。

"Day of the Dead"

おいおい、filmarksの平均点が2.9じゃないか。こんなに平均点と離れたのはシャマラン以来だぞ。

確かに、映像は雑いし、伏線は回収しないし、何かあったであろう銃の話は完璧にスルーされてますよ。でもね、細かいこと?言う映画じゃないんですよ。そんなこと言ってるとゾンビに食われますよ。

とにかくこの映画が圧倒的に優れているのは、ヒロインのかわいさ‥もありますが、笑えるということなんです。
全編を通して、オフビート(と言えるか否か)な笑いが散りばめられています。物語が深刻そうになると全部笑いに昇華されます。

一例を紹介しましょう。映画は序盤、姉(これが例のかわいいヒロイン)と弟の二つの視点から描かれます。謎の感染症でパニックが起きる中、姉は母を連れて病院に。どうやら母は感染してしまっているよう。そんな最中病院に集まった患者達の病状が悪化し、姉は母と別れてしまう。仕方なく仲間とともにトラックに乗る。
一方弟。建物に逃げ込んだはいいがゾンビ達に囲まれてしまう。窓を見るとなんと母がいるではないか。急いで建物から出る弟。しかし、母はすでにゾンビへと姿を変えてしまっていた。ああ、なんて悲しいシーンなんだろう。家族がこんな形で出会うことになるなんて‥こんなことがあっていいの?
なんて感傷に浸っていると、どこからともなくトラックがズドーン!母親は撃沈。
トラックの中から出てくる姉、姉に罵声を浴びせる弟、「もう母ではなかった」と謎の言い訳をする姉。そのスピードでどうやって判断したのか聞きたいものですな。
爆笑必至のシーンです。

他にもゾンビの設定がチート級だったり、人間に従うゾンビが出てきたりともうメチャクチャ。

そしてこの映画をただのクソ映画から決定的に押し上げた要因がもう一つそれは、ラストです。ネタバレは避けますが、彼があんな行動に出るのです。ここで言わんとすることは「愛は地球を救う」ていうことじゃないんですか!!今年の24時間テレビのスペシャルドラマはデイオブザデッドだと耳にしました。

例えば同じロメロのリメイクでいうとドーンオブザデッドとは格が違いますが、笑える映画としてみると楽しめる‥かもよ。
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