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シックス・デイのmatchypotterのレビュー・感想・評価

シックス・デイ(2000年製作の映画)
3.4
「神は6日目に人間を造った」。
そこから引用されて“6D法”、クローンの話。

過去に人間のクローンの実験が為されて、大惨事になったために人間のクローンの製造は、実験すら禁止される。
しかし、人間以外のペットなどは“リペット”と呼ばれて合法的にクローンを造れる。
そんな近未来。

人間はクローンが作れないから、謎の人間に近い子供の人形が子供達の間で流行ることになるが、これが何とも不気味。これ、あれ、、、動きや質感が“チャッキー”、、、。

人間のクローンは禁じられてるのに、なぜだか誕生日を楽しく過ごすために仕事から帰ったシュワちゃんの目の前に、シュワちゃんがいて、誕生日を祝われている現場に遭遇。

そして、怪しげな謎の組織が近づいてきて命を狙われるハメに、、、。

裏で秘かに人のクローンが作られていた、、、。

たまたまその組織のボスのヘリのチャーターの依頼を受けたがために、この大いなる陰謀に巻き込まれるシュワちゃん。

よくわからん守秘義務契約にサインしたり、よくわからん視力検査をされたり、血液採られたり。
怪しげな段取りを経て、タクシー内で眠りこけてから一気に話が不穏なことになっていく、、、。

そんなことに巻き込まれて尻尾巻いて逃げたり、大人しくしているシュワちゃんではない。
しかも、シュワちゃんがクローンで増えてる。

どう考えてもこの組織が色々利用しながら隠蔽しようとしてシュワちゃんのクローンを作ったのが悪い。

彼を敵に回したらそりゃ、そりゃ、、、勝てるわけなかろう。
しかも、、、シュワちゃんは1人じゃないんだから。

ヘリも遠隔操作しちゃうし、ガンガン組織に潜入しちゃうし、相手はその道のプロなのにそんなこともなんのその。

都合が悪くなったり、瀕死になれば、またクローンに記憶と共に引き継ぐこのシステム。相手も相手でなかなか姑息なクローン戦術を駆使して追い詰めてくる。

この相手側の最後はなかなかむごい。
最終的にはクローンの欠陥というか、人間が人間たらしめる尊厳というか。
手軽に複製するモノではない、それが人間のクローン。

シュワちゃんのクローンだけが、その現実に直面しても乗り越える、、、けれど。


F:1806
M:5071
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