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大病人のnorのレビュー・感想・評価

大病人(1993年製作の映画)
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伊丹十三作品、まだ見てないのがあった!
三国蓮太郎、佐藤浩市の父上が主演。さすがの演技力と迫力だった。

がん告知って、昔は本人にしないほうが一般的だったのだよね。この映画の影響もいくらかあったのだろうか…最近は割とあっさり告知される気がする

延命処置の方は今でも重く自身にも関係するであろう問題。ただ呼吸をする為に日々苦痛を伴う治療は拷問。自身なら耐えられないことを、ただ生かしたいという理由で他の人(最愛の身内)にはしたくない。けど、しなきゃ即お別れという状況・現場で、何も治療しないでください!という勇気が自分にあるだろうか…。本当にこれは、今現在、日々考えている。
愚かな選択をしない、されないよう、心より願い祈っている、自分自身に。もう、これは、出産の時の心境くらい、運命に身をゆだねつつ、祈るしかない。ちゃんとタイミングをみはかれるように。


医者のメスの為に患者があるんじゃなくて、患者の幸せの為にあんたのメスはあるってセリフ、グッときた。

伊丹十三作品は、キャストと演出が割とクセがあるけど、必ず見てよかったという心境になる。
この映画1番好きかも。
死んだらどこへ?みたいな場面、笑えるようで、
凄く興味深く面白かった。
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