けんむら

メリーに首ったけのけんむらのレビュー・感想・評価

メリーに首ったけ(1998年製作の映画)
4.9
傑作!!!
"まぁ、頭使わないありきたりなラブコメだろ"なんて馬鹿にしてたらとんでもないアナーキーでパンクでやりたい放題でぶっ飛んだ映画だった!
人類史上最高にパーフェクトな美女をめぐるモテない男たち(しかもストーカー気質)の争奪戦なんだけど、
まぁ、内容が下品で下品で下品。テッドなんて比べ物にならない!障害者だろうと笑い者にする!動物虐待もなんのその!ここまで筋を通してくれるコメディなんてなかなか無い。「障害者を笑い者にするな!」っていう批判もあったそうだけど、監督のファレリー兄弟の友達に障害を持った人がいて、彼の「ハリウッドは障害者を美化して、人として扱ってない!」っていう抗議をうけて障害者だろうとなんだろうと我々は人間なんだから特別扱いはしない!っていうスタンスによるものらしい。
個人的に大大大好きな「ハロルドとモード」ネタだったり、まんまオマージュなシーンが嬉しかった。
ハロルドとモードにオマージュを捧げてるだけあって、「愛とはなにか?」っていうちゃんとしたテーマに対して誠実に作られた映画なので単なる馬鹿コメディではない!
ヘアジェルのシーンは映画史を変えた名シーンらしいですよ。
けんむら

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