MitsuhiroTani

ブルベイカーのMitsuhiroTaniのレビュー・感想・評価

ブルベイカー(1980年製作の映画)
4.5
ベトナム戦争終結の余波なのか、70年代後半あたりからアメリカは、自国の社会、制度に目を向け始めた。ブルベイカーはそうした中で生まれた作品であり、これ以降作られた服役囚が悪徳看守と闘う刑務所物とは一線を画する。
また、雇われ所長が与えられた権限の中でいかに改革を果たそうとし、志し半ばにして去るか、という極めて現実的なストーリー展開は、カタルシス重視の最近の映画にない説得力を感じる。改革に燃え苦戦する若きサラリーマンなら強く共感を覚えるのではないか。
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