カマリス

転校生のカマリスのレビュー・感想・評価

転校生(1982年製作の映画)
3.8
内容としては『君の名は。』のような男女入れ替わりもの。
というか、こっちが先ですね。

思春期の男女が入れ替わったらこうなるだろうな、というようなピンク的で悪い言い方をすれば下品な展開が思っていた通りにある。
逆に、なんでやねんとツッコミをいれたくなるような無茶苦茶なシーンも少なくない。

しかし、それを美しい尾道市を背景に、クラシックの名曲を使われることで非常に上品な作品に見えてくるのが非常に不思議である。

最後が個人的に鳥肌が立つほど好きで、車で遠くへ行く彼を純白のワンピースを着た彼女が追いかけお互いサヨナラを交わすシーン、
これこそ、青春恋愛映画の模範解答のような美しいシーンで本当に素晴らしい。

しかもこれが、色々あり低予算で作成されているのがすごい。

他にも(尾美としのりはさておき)小林聡美の演技が非常に素晴らしかったことや、白黒とカラーの使い分けなども含め、これらは大林宣彦監督の手腕あってこそなのだろう。
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