このレビューはネタバレを含みます
終始なみだが止まらなかった。
癌を患う姉(Kate)を持つ少女Anneの物語。
自分がKateのドナーとして人工授精で生を受け、彼女を助けるための存在であると悟る。しかし、Anneは弁護士を雇い自分をドナーとしてKateを救いたい母親を訴え、裁判を起こし反対する。
その真意は…
Kateが自らの死を覚悟し、Anneに不自由ない人生を送って欲しいと思っていたから。
母子の愛と姉妹の絆。家族愛と一括りにされるが、ぜんぜん別物であると気づいた。我が子を守りたい母と、姉の覚悟を尊重する妹、母を悲しませまいとする姉妹、それぞれの思いが交錯し合い、最終的には美しい家族愛が描かれている。
自分にも愛を感じられる兄弟が欲しいと思った。