Harutaco

伽揶子のためにのHarutacoのレビュー・感想・評価

伽揶子のために(1984年製作の映画)
3.3

在日朝鮮人が生きる戦後の日本社会を描いた作品。静かな映画の雰囲気は好きだった。一言で在日朝鮮人といっても一世、二世でちがうし、戦前に渡ってきた人たちや、戦後に済州から渡ってきた人などもいる。帰国するのか日本に残るのか、何語をメインの言葉とするのかなど、選択肢もいろいろだ。
戦争の傷跡がまだ生々しく苦しい時代に、さらに朝鮮人であり外国人として生きることを強いられ、差別をうける。

主人公の部屋の、全体的に古びた中にピカピカの朝鮮半島の地図が貼られていたのが印象的だ。

というようなざっくりとしたことは読み取れた気がするが、詳しくはあまり理解できなかった。理由の一つは背景の知識や物語展開の把握が追いつかなかったことかなと思う。もう一度観たらもう少しわかるかもしれない。

ただ、うまく説明できないが、作品の描き方が男目線な気がして、もう一度観たいかと言われると悩ましい。
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