Arima

マッドマックス/サンダードームのArimaのレビュー・感想・評価

4.0
Part1と2でレッドゾーンまで上がり切ったテンションを奈落まで突き落とすこの出来。
なんでこうなった!

気になった事多々あれど、2つに絞ろう。

ひとつ。
みんなそこまで乗り物好きじゃないよね、感。
やっぱり普段から車を乗り回しているスピード狂のイカれ野郎が見たい。というのも、スピード狂の精神がその他の暴力性と結び付いている様に納得性が産まれるから。
個人的に、これこそがマッドマックスの核だと思っていたのだが。

ふたつ。
奥行きがありそうに見せて、勿論何も無いキャラクター達。
マスターブラスター、過去とユートピアを錯誤する子供達。どちらも"こんな人達もこの世界にはいますよ"程度のちょい出しで良かったかも。
中途半端に掘っても何も出て来ないのだから、鑑賞者に丸投げが潔い。

あーだこーだ不満点だけ述べてしまったが、この作品があればこそ27年後の続編が会心作になるわけで。
結果的にシリーズの本質を見つめ直す意味では特別な作品と言えなくもない。
Arima

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