にっきい

宇宙空母ギャラクティカのにっきいのレビュー・感想・評価

宇宙空母ギャラクティカ(1978年製作の映画)
2.3
昔"ギャラクチカ"、今"ギャラクティカ"?

『スター・ウォーズ』の世界的大ヒットに便乗して作られた作品。
当時は結構話題になってました。

目指す植民惑星の名は"地球"って話し。
これは封切り時センサラウド方式と言うギミック上映でした。
センス(感覚)とサラウンド(周囲)の合成語で、劇場内に特殊スピーカーを設置して、重低音をブーストして迫力のある音響にしていました。
この方式で最初に公開されたのが『大地震』なんですが、ボクはリバイバルでしか観てないのでその時は普通の音響でした。
その後2作公開されたらしいですがそちらは未見。
そして最後に公開されたのがこの『ギャラクティカ』でした。
実際に体感した感想は、空気が振動するほどの重低音で気分が悪くなりましたw
ちびっ子だったボクはお腹が痛くなった記憶。
因みに『ギャラクティカ』以降この方式で上映された映画はありません。
遥か彼方の宇宙、1000年もの長きに渡り人類はサイロンと呼ばれる機械生命体と闘ってきた。
サイロンからの和平の申し出にのこのこ全艦隊で和平交渉に向かった隙に、母星である12の植民惑星をサイロンに攻撃され人類は壊滅状態になってしまう。
残されたのは宇宙空母ギャラクティカと民間の輸送船等220隻のみ。
生き残りのために12の植民惑星とは別の銀河で唯一植民惑星となった星を目指す。
その名は地球…、って話し。
地球人は遥か昔に彼方からやってきた人類が祖先って設定なんだけど、そもそもの母星から何で旅立ったのか説明されてないし、植民惑星に着いてからも4〜7000年経ってるらしいから地球については伝説になってました。
機械生命体のサイロンについてはほぼ説明無し。
取り敢えずどっかの星を侵略してた時、人類がそれを邪魔した(と言うか、侵略されてる星の人を助けただけで、サイロンに攻撃を仕掛けた訳ではない)ので、攻撃対象が人類に向けられ、全人類の抹殺が至上目的になってるのだけは分かりました。
そんな感じで万事説明不足。
いきなり和平交渉に向かってるところから始まるし、いきなり戦闘始まるし、いきなり犬っころ死ぬし、いきなり歓楽街みたいな惑星見つけるし…。
途中一般市民には食糧が行き渡らず餓死寸前なのに、一部の特権階級が酒池肉林してるとか、結局暴動が起きる訳でもなく、普通に食糧分配して終わりとか何のためのエピソード?
肝心の艦隊戦も人類側は空母が1隻だけで他は非武装の民間船、サイロン側の空母も戦闘空母ではなく単に艦載機納めるだけの倉庫みたいなやつ。
なので艦載機同士の空中戦がメインで特撮がショボ過ぎて全く迫力ありませんでした。
今回見直したのは自宅でDVDだからセンサラウドも当然無いし。
要するに『スター・ウォーズ』の二番煎じの駄作でした。
あっそうそう、ギャラクチカ問題。
日本でも公開当初から"ギャラクティカ"だったんですが、TV放送の時、新聞のTV欄に1行で納めるため1文字少ない"ギョラクチカ"表記にされたそうです。

今朝の1曲
Adam & The Ants『Stand And Deliver 』
イエロー・マジック・オーケストラから始まったテクノブームがイギリスに渡りニューロマンティックに進化し、デュラン・デュランと言うアイドル並みの人気バンドがデビューした頃、ニューロマンティックの流れを汲んでるのに電子音楽では無い不思議なバンド、アダム&ジ・アンツが話題になっていました。
この曲(https://m.youtube.com/watch?v=4B2a6l6wM2k)は彼らの2ndアルバムからのシングルで当時大ヒットしました。
ただ日本公園で演奏が下手すぎるのがバレて、徐々に人気は無くなったんですがw




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:1979年
鑑賞回:ー
劇場名:ー
座席情報:自由席
上映方式:2D 字幕 センサラウド方式
レーティング:G
上映時間:120分
備考:過去鑑賞記録
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