やっぱベッケルの作品好きだな。恋愛を描いても甘過ぎない。男同士の友情をベッケルの作品でわりと見てる気がするんだけど、温度感がちょうど良い。今回もレイモンとマンダの関係が良かったなー。マリー役のシモーヌ・シニョレがかわいい。
冒頭のギャングと娼婦たちが舟に乗って歌とともにやってくる場面とダンスの場面。男たちの女の扱いがダンスのスタイルで違うのも面白い。流れるようにダンスを撮る。ここだけ観てもどんな展開なのかは予測できないのが面白い。
ルカのファッションおしゃれだった。とても嫌な奴だけど。小道具の活かし方が素晴らしかった。時計、ナイフ、部屋履き、タバコと荷物や上着。特にナイフはいろんな使われ方してたなー。あとタバコの消し方。マンダとロランのチビたタバコの扱いが双方の性質を表してる。