ぷかしりまる

マチネー/土曜の午後はキッスで始まるのぷかしりまるのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

メモ
ヒッチコックオマージュ、蟻人間、見たら死ぬ映画&上映前に書かされる誓約書、頭を下にしてうずくまる無意味な原爆対策(風が吹くままっぽい)、撮影した映像を見ること(パリ・テキサス、天使の涙)「映画を見て怖くて死にそうになるのに、劇場を出たら現実はそのままなんだ」、子供を本気で怖がらせることに心血を注ぐ大人の存在、元半グレ倫理委員会、学校の先生でさえも危機に際して買い占めを行うこと、夫婦間で決定権が女性にあること(財布を握られている男性)、「デートに誘うのなんか簡単さ。強引なところを見せればいいんだ」←実際しどろもどろしてしまって友達と家でデートの作戦立てることに、性に自由な女性像、《速報》少年院出のポエマー・暴れる(結果として良い演出になって笑った)「姉ちゃんのポエム返すね。一番ヤバいやつ以外」、親に隠れて聞くレコード、初めてのデートがホラー映画

感想
映画を観る人たちへの愛を感じて泣いた。映画館が恐怖体験を与える場所でありながら、皆を守るシェルターとして描かれてるのがよかった 
恐怖映画と現実の危機(原子爆弾)がリンクしていることがうまい。恐怖映画にはびくともしない子供たちが原爆に怯えてるシーン、人が皆同一に恐怖を抱いてる姿が描かれてて良い。ムジュラの月が落ちる寸前道場の裏で怯えている昔は強気だったおじいちゃんを思い出す(ゲームで一番好きな描写の一つ)。最後の爆発の映像、予想だにしない発想で天才的だった

追記
核シェルターと二階席崩壊は少し冗長すぎると感じた。子役同士の長尺ちゅぱちゅぱキス苦手だし「世界滅んだら子供を作るのが私たちの責任」っていう子役のセリフも分かるんだけど聞きたくない。そんな仲良くないみたいな相手との、生産の義務ゆえの性行為…が嫌だ。2人で抱きしめあって死に怯えてよう