ぷかしりまるさんの映画レビュー・感想・評価

ぷかしりまる

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ある子供(2005年製作の映画)

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記録忘れ。パパが水道水でインスタントコーヒーをじゃぶじゃぶ溶かしたものを飲み干し、タバコをふかす演出があったと思うが(デルボと混ざっているかもしれない)、こりゃダメだわさと思ったそんなディテール。

チチカット・フォーリーズ(1967年製作の映画)

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初ワイズマン。あとでちゃんと書くけど、鑑賞者として衝撃的な体験ができる映画は稀有。というのも、ナチの立場で違和感を覚えることもなく強制収容所にいる、みたいな経験をしたから。とんでもないことが起きてるの>>続きを読む

沖縄スパイ戦史(2018年製作の映画)

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スパイって何のこと?と思い鑑賞を開始しました。敵国アメリカに情報提供を行う人を指したのですね。当時の軍規では死刑に値し、何が何でも日本軍は口を割らせたくない。しかし沖縄戦では住民を総動員した以上(少年>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

『ペシミストの勇気』を読んでいた時も考えたが、人間存在を加害者と被害者の固定された二項対立にあてはめるだけでは、片方の潔白さを主張する堂々巡りにしかならないだろう。その点今作は、裁判という公的手続きを>>続きを読む

変態村(2004年製作の映画)

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フランスの純烈が可哀想な目に遭う。悪魔のいけにえのゴミオマージュがあるが(内容はそういう話)、トビーフーパーにエルボーされてもおかしくない。後味の悪い話まとめスレでワクワクしていた幼子ぷの想像力のため>>続きを読む

オペラ座 血の喝采 完全版(1988年製作の映画)

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これは自分のトラウマ映画体験その1(パッケージと警告文)だったのだが、大人になってから閉店直前の地元のゲオで買い、鑑賞して、貧血になりかけた
思ったよりザクっとならない
っっ痛ッ みたいな

ルート181(2003年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

クロード・ランズマン『ショア』が意識された作品。なぜなら今作は『ショア』におけるホロコーストの比較不可能性や、被害者としてのユダヤ人像へ挑戦しているから。高橋哲哉氏も述べているように、今作では『ショア>>続きを読む

マーターズ(2015年製作の映画)

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昔見て痛い!怖い!と思ってた方がダメ・ハリウッド・リメイクだったみたいで、昨日初めて原作を見ました。原作は物理攻撃が多いアクション映画だった。海外版DVDで見たんだけど、英語字幕が白抜き縁なしでおかし>>続きを読む

人間ピラミッド(1961年製作の映画)

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ヌーベルヴァーグの祖となる、シネマ・ヴェリテの記念碑的作品。ずっと見たいのに見れなかったから、アンスティチュ・フランセ東京にあって助かりました。

ひとつの主観であるカメラが、被写体と共犯的関係となっ
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おなかすいた、寒い(1984年製作の映画)

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家着いてすぐの発話、Qu’est ce que on fait ici?(ここで何する?)の返しがDormons(寝よう)で割と泣きそうになった。ひもじいし寒いし寝るためだけの家。

男の子の名前はみんなパトリックっていうの(1959年製作の映画)

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En regardant ce film, j’ai senti que ce scénario a été écrit par Rohmer mais c’était exactement comm>>続きを読む

イゴールの約束(1996年製作の映画)

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『覇王別姫』と同じ位評価されるべき作品。エンドロールが終わっても、しばらく立ち上がれなかった。
目には見えない力で、ゆっくりとそして確実に、切り離されていく人々の姿が描かれる。将来の選択肢が徐々に狭ま
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(1928年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

冒頭からリリアン・ギッシュに一目惚れしたジジイが夜風の如く(?)彼女に近づき手をペチョチョヌメリと触ってくることに耐えきれず、ぷはガチギレしていたので、触んな!あっち行け!キモいんじゃボケ!パーソナル>>続きを読む

劇場版 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影(ファントムルージュ)(2012年製作の映画)

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BGM、ドラッグストアで流れてるピコピコ音楽すぎて口ポカーン。うんち版スタンドバイミーみたいなタルい列車シーンなどある。

アルジェの戦い(1966年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

植民地主義という構造自体の暴力について描いた傑作。普遍的な価値を持ち、記念され続ける映画ではないだろうか。
拷問により自白したアルジェリア人男性が、フランスの軍服を着せられる冒頭のシークエンスから素晴
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被害者が容疑者となるとき(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

ジャーナリズム映画。性被害を訴えた人物に対し、警察はありもしない証拠(監視カメラにキスしている君が映っていた、とか。しかしキスしている人物は被害者自身ではない)を持ち出すことで被害者を混乱させ、「君は>>続きを読む

柔らかい殻 デジタルリマスター版(1990年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

素材はいいのに惜しいなと思う。子どもの頃って知っているのに言い出せない、とか、自分の頭の中だけで辻褄を合わせることをやっていたような気がして、着眼点はすごく良いと思った。田舎者の兄貴が年下のきょうだい>>続きを読む

Genius Party Beyond(2008年製作の映画)

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過去鑑賞
大平晋也の『わんわ』が非常に良い。優しいお話と異次元のアニメーション。なぜ描けたのか訳がわからない。もっと知られるべき作品。何回見ても泣いてしまう

母と娘 - 完全な夜はない(2023年製作の映画)

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こういうことを書いてしまうと、粛清を行ったソ連政府側の立場に立っちゃうんじゃとビクついているが…ぷは永遠とか復活という宗教的な思考に対して懐疑的なので映画の骨子には賛同できなかった。それでも、なぜ宗教>>続きを読む

ペチョラ川のワルツ(1992年製作の映画)

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睡魔で心からキャッチできなかったのが正直なところである

インタビュアー(1978年製作の映画)

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これは絶対に見てよかった映画だー
女 女たち 私たち 私
それぞれの語りが結び目となっていく

「浮気されたら1人で生きるだなんて、でも私にはあの人しかいないのよ」みたいなセリフが非常によい。そういう
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Lucky Three: An Elliott Smith Portrait(原題)(1997年製作の映画)

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土の下に埋めてあるギターを取り出して演奏する作品だと思って見返したが、違っていた→ strange parallel

スーパーの駐車場でビニール袋の持ち手をぐるぐるしているスティーブが見られる。彼
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第七の封印(1956年製作の映画)

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メンタリティー的にはフーン?って感じだったけどおもしろかった👊💫小汚いドラクエ⚔️全身タイツのロードロス♟️

『狼の時刻』しかり無音で狂気の世界に入っていく感じが好きだ。コップで木の机をドンドン叩く
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ナチスの強制収容所/ナチス絶滅収容所(1945年製作の映画)

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ここのところシャルロット・デルボの Auschwitz et après を2巻une connaissance inutile まで読んでいて、彼女が読者をvous(あなた)と呼ぶことで、距離を取っ>>続きを読む

Mur(原題)(2004年製作の映画)

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かつてフランス語字幕で観た。

イスラエルとパレスチナを隔てる壁の建設についてのドキュメンタリー。分離壁を建設しているのは、パレスチナ人の肉体労働者であるという事実が忘れられない。強制収容所で数週間生
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常識はずれの新たな戦い(1901年製作の映画)

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ぶっ飛びまくり😍
邦題、むしろ「常軌を逸した」新たな戦いかな?

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)

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全体的にどんな話か覚えていないけど肌着みたいな作品。自分の物語をきちんと書くことで、どこかの世界と少しだけ繋がることができるのかもしれない、と思う。
階段の下で母親と姉が自分の悪口言ってるの聞いちゃう
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