dai56

ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのdai56のレビュー・感想・評価

3.3
(オススメの心境)
犯罪被害者の家族の心境を知りたい時
トラウマについて考えたい時
変わってるなと思う子供を見た時

(映画の概要)
父と仲良しな子供が主人公。
9月11日に父はワールドトレードセンターにいた。いつまでも続くと思っていた日常が突然崩れ去り、精神的なダメージを負ってしまう。
ある日思い立って、父の部屋のクローゼットを漁ると、見たことのない鍵とブラックという文字が記された封筒が見つかる。
いつも謎々や冒険を出してくれた父からの、なんらかのメッセージだと思い、その鍵の答えを見つけるたびに出る。
後半になるにつれて、家族の心境がわかってくる、なんとも言えない悲しさ、温かさがあるヒューマンドラマ。

(映画への率直な感想)
母親への態度や、訪問先への態度など、何でそんなことをするんだろうと思う場面が何度かありましたが、それほど大きなストレスで、参ってしまっているのだろうなと思いました。
そこそこ後味の良い終わり方をしたので、良かったなぁと思いました。

(映画からの学び)
居ない人との時間を伸ばすために、何かに意味を持たせようとする考えもあるんだなぁと学びました。
その人のことを考えて、まるで共にいるかのような錯覚になるかもしれませんが、意味を持たせたのは後付けであるため、最後は沈んでしまう、諸刃の剣だなと思いました。
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