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この空の花 長岡花火物語のmatoのレビュー・感想・評価

この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)
2.9
花火職人を追ったドキュメンタリー ......ではなく、長岡の花火における人々の思いを過去から現在にかけて探るお話。

物語は説明的でまるで教育番組を見ているかのよう。この作品は楽しむよりか“学ぶ”側面が強いかもしれない。
長岡花火が当時から今にかけて様々な人々の思いが託されている。観光目的だけではない、花火に刻まれた深い歴史に心を揺さぶられる。模擬原子爆弾の存在も、この映画で初めて知り勉強になった。

しかし一方、長時間かつ話の緩急が少ないため、中だるみは否めない。また、伝えたい要素を詰め込めすぎたのか、話がアッチコッチに飛んで主張がいまひとつ伝わらない。サブドキュメンタリーゆえ仕方がないが、戦争経験者のインタビューが当事者ではなく役者なため重みが感じられない点も気になる。
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