この空の花 長岡花火物語の作品情報・感想・評価

「この空の花 長岡花火物語」に投稿された感想・評価

ちひろ

ちひろの感想・評価

4.2
今回もメッセージ性が強い。
でも戦争も震災も自然にストーリーに絡ませられてる。
長岡市にこんな過去があるなんて知らなかったな。
どこまでが現実かわからないっていうのは他の大林作品でも言えることだけど、実在人物まで出てきてるのがすごい。
長岡の花火一度見てみたい。
この雨、痛いな!
戦争にはまだ間に合いますか!?
さようなら〜……!

映画に込めたメッセージ、映画そのものが持つ可能性、そして映画を純粋に愛した男の思いが火花を散らし、とんでもない花火を打ち上げた。
最高です。
GT

GTの感想・評価

4.0
ものすごく変な映画。長岡の花火、そしてそれに絡めた戦争や災害に関するドキュメンタリー風の映画なのだが、最初から最後までとにかくおかしい。
まず映画全体の情報量が半端じゃない。目をまたたく暇もないくらい目まぐるしく変わっていく展開に非常に早口なセリフ、そして頻繁に変わるカット。次々に叩き込まれていく情報に頭が混乱しそうになるが、その歯切れの良いテンポ感はなんだが妙に癖になる。理解できるかどうかは別として。
前衛的な演出も際立つ。映画全体を通して一輪車に乗った人々が頻繁に登場する。校内なのに一輪車に乗ってたり。何かの比喩なのだろうか?個人的に好きだったのだが、劇中で披露される芝居。凄まじいカオスに圧倒されること間違いなし。
全体的に説教臭いのが気になるが、その異様な演出の数々は好き。ただ、かなり人を選ぶ映画だろう。
ドキュメンタリー風な演出と演劇と、
主人公たちの演劇風なドラマが混ざった感じの不思議な映画。

メチャクチャな演出なんだけど
それも大林監督だし…と思えば許せてしまうから不思議。

景色と音楽がとてもキレイで癒される。
それはこの監督の作品に共通していて、暖かみを感じる。

一輪車でみんなが
「さようなら~」って言ってるシーンは
なぜか感動してしまった。
マト

マトの感想・評価

3.8
個人的にこういう演劇的な饒舌すぎる映画は苦手だ。でもこのアウトプットのしかたはすごいっすね。
長岡の花火にこういった意味合いがあったとはまったく知らなかったので、それを知れただけでも観てよかった。戦争の記憶も災害の爪痕も、日本に生まれ育ったからには何年経とうが無関係ではないのだと改めて再認識。
ゆか

ゆかの感想・評価

3.5
くせが強い!
とにかくくせが強いので好き嫌いがあるかも…
ちょっと苦手…
「この雨、痛いな!」
ハウス(1977)見たとき、「この監督はどうかしてる!好き!」と思いました。
本作(2012)もバッキバキにどうかしてる
。セリフがとにかくキモいです(褒め言葉)

伝えたい事実、伝えたい気持ちを、芸術作品として残しています。素晴らしい😭
「この世界の片隅に」をホドロフスキー監督が作ったらこんな感じかな、なんて……いや違うか。

とりあえず大満足。
今度の長岡花火大会にはいく。と思う
MOTO

MOTOの感想・評価

1.0
全編大林宣彦監督のふわふわした説教で構成された映画。

実話ベースであろう体験談はまだ響くが、それを受けてのキャラクター(監督)の言葉が薄っぺらすぎて話にならない。これくらいの明かりが丁度良いってなんだよ。省エネのLEDを使えよ。
作品内で戦災や震災を語るのが、年寄りかつ田舎のコミュニティ内である程度のポジションを得られたある程度恵まれた人に限られているので、被災体験を伝えていくのも特権でしかなく、死んだ人や長生きできなかった人、今も不遇の人にはそのチャンスすらないんだなあという感想しか湧かない。
いかにも自治体や記念館から紹介された人だけを取材して表面だけを掬いましたという薄っぺらさだから仕方ないが。
若い女性キャラが年寄り(大林宣彦)のイタコ状態なのも薄ら寒い。
ボレロの使い方もセンスゼロ。

オイルショック後に生まれた氷河期世代から言わせてもらうと、バブルだけに罪をなすりつけ公害による死者上等の高度成長は肯定している辺りも手前勝手すぎる。オイルショックの前と後とではエネルギー効率に対する考えが段違いだし、光化学スモッグや毒々しい色をした川、煙草の煙などが徐々に街から消えていったバブル時代の方がまだ人間に優しいとも言えるだろうよ。
結局のところこの映画は、反戦を肴に勝ち組の年寄りを肯定するだけのプロパガンダ映画なんだよな。
0点以外無いがこのサイトに0点は無いらしいので1点で。
35年くらい前、小学生の頃、8時間くらいかけ長岡のじいちゃんの家に下道で行くのが夏休みの定番だった。そのとき何度か見た長岡の花火。日本三大花火大会の一つに数えられ、すでに当時から3尺玉や長生橋のナイアガラが目玉だった。
その迫力は未だに鮮明に覚えているけど、この映画を観るまでその由来が長岡空襲(1945年8月1日)の慰霊や鎮魂とは知らなかった。その後2000年代に入り中越地震や東日本大震災の慰霊や復興などの意味も加わり、平和の祭典の意味合いが更に強くなってるみたい。

それにしてもこの映画、大林宣彦ワールド炸裂というんでしょうか…😅、舞台風の演出、アニメと実写の融合、役者による早口の台詞やナレーション、奇妙な字幕…、その情報量の多さと見せ方がカオス過ぎて衝撃です😵

先の戦争に関するドキュメンタリーであり教育TVであり、またふるさと紹介ビデオでもあり、舞台の様であり紙芝居の様でもある…。命をテーマにした、それはもう強烈なメッセージ映画。

個人的に長岡には思い出があり、興味深く観れたけど、きっと好き嫌いがはっきりする映画だろうと思います😅
ただ長岡花火が観たくなることは間違いありません🎇
フィクションとドキュメンタリーとファンタジーが洪水のように紛れた映画で演出に混乱及び爆笑しながらも凄まじい情報量を叩き込まれ最後らへんで圧倒されなぜか涙が止まらなくなるという稀有な体験ができる作品。
どこらへんが変かというとまず本編が始まる前のクレジットから「長岡から世界へ」とか「A movie essay」「遠藤玲子のワンダーランド」とか 普通の映画では出ないテロップが出て 既におかしな映画が始まる予感がするというか殺しの烙印もこの映画も変な映画はのっけから変。
本編はもっとぶっ飛んでて ドキュメンタリーっぽいナレーションがついてるんだけどさっきまでナレーションしてたと思ったらいきなり同じ声で画面に向かって話かけてきたり、ナレーションが止まらなく聞き取りが追いつかないのでそれを整理するためか字幕がついてくる けどその字幕も不必要なぐらい多い 例えば
この台本は声で出来てるんです→「声」
彼はトライアスロンをやってまして ↓
「トライアスロン」
とか聞き取れる会話まで字幕になる。
かと思えば一輪車の軍団がす~っと背景を通り過ぎていく所とかファンタジックなシーンもある 映画内にのみ存在する人物とその元となった実在の人物が出てきたり フィクションでありドキュメンタリーでもあると言った印象。
そういった大量の困惑を招くこの映画のクライマックスはこの映画でのみ成り立つ多幸感に溢れていて圧巻。ちゃんと 大団円 と字幕で出て来ます。(ここで爆笑しながら泣く)
正直良いのか悪いのか分からないけど他にこんな狂った映画は絶対に存在しないはず。
大林監督の他の作品も是非見てみたいです。
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