この空の花 長岡花火物語の作品情報・感想・評価・動画配信

「この空の花 長岡花火物語」に投稿された感想・評価

3786

3786の感想・評価

3.2
ドキュメンタリーを自然に映画に融合させたことで戦争・震災への復興を強く願う大林監督の姿勢が素晴らしかった。劇は流石のもの。
o

oの感想・評価

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みんなが爆弾なんか作らずに花火だけ作っていたら戦争は起きなかったんだろうなという言葉が出てきた時点でもうどうしたらいいかわからなくなった
django

djangoの感想・評価

5.0
やべ〜〜こんなやばい映画だと思わなかった🤦‍♀️狂ったドラッグムービー。ちょうど持病のめまいの発作が起きたときに観たので本当にトリップ感がやばかった。

テロップ地獄と不自然極まりない演技に爆笑。(謎の筧利夫笑うしかない)だけど鳥肌立つくらい感動したし号泣した。こんな破茶滅茶映画を大勢のキャストとスタッフが支えたことだけでもすごい。(途中で意味わかんないんですけどって抜け出したスタッフとかいてもおかしくない)

戦争を被害者目線だけで語らないのも素晴らしい。けど勝手に加害国にされる国民の身にもなって欲しいよね。その復讐で被害を受けるのは一般市民。あの紙芝居は涙なくしては見れなかった。

エンディングで花火が打ち上がるのは悔しいけど泣いちゃった。キャストとスタッフのテロップが出てテロップ地獄がやっと終わる。次に雨が降ったら絶対あのセリフ言うぞー!
omochichi

omochichiの感想・評価

4.1
ふしぎなつくり方をしている映画で、情報が凄く多い。
ゆっくりのみ込んでるとあっという間に進んでしまう。戦争が終わってアメリカの文化が流れてきて、経済成長が発展して、平成 令和になり、そんな風にあっという間に進んだ日本を見てるみたいだった

一輪車でくるくる回って作品と劇を、面白く情緒的に、足早にみせてくれた

長岡花火の想いもきちんと伝わる映画
この空に広がる花火が美しいんだから、もうそれでいいじゃないか。そんな感覚も人間の想像力の賜物で、想像力が我々を当時の人々の声を繋げてくれる。だから、私たちは戦争に間に合う。

山下清役をしてた、たまの石川さん、いやこれ以外のキャスティング考えられないよなってぐらい良い。
evenup

evenupの感想・評価

4.5
イデオロギー抜きにレビュー。傑作。一枚一枚の画への執念。実験的なのに日本映画のいいところが詰まってる。テンポが良い、台本の分厚さがどれほどか、というか一冊でおさまったのだろうか。
てつじ

てつじの感想・評価

3.8
強烈なメッセージを内包する、言葉と文字を脳裏に刻み付けるかのように存在する映像の魔術。日本の未来を夢に思い描いた時に、戦争という選択肢はないという大林監督の確固たる信念をブレる事なく観客に伝える言霊の力強さ。富司純子の紙芝居。
もやし

もやしの感想・評価

4.8
大林宣彦監督作品。



新聞記者の女性は元恋人の男から、新潟県長岡市の花火大会に見に来ないかという手紙をもらう。
そこから主人公は長岡への長い長い取材旅、心の旅をすることになる。
震災と戦争が交錯する、事実を元にした物語。


テーマの重さの割に最初は軽やかな歴史のお勉強のようなノリで話はトントン進んでいく。が、徐々に物語は核心に迫っていく。



これ見たら、自分の価値観がどれだけ浅はかなのかというのを思い知らされた。

不幸な人間、不遇な人間は往々にして物事に対して必ず悲観的であったり、斜めからものを見がちだったり、ストレートだったり真摯なものの見方を馬鹿にしたりするが、それは世の中の真理でも何でもない。と、思わせてくれる。



どんな辛い思いに遭っても嫌なことがあっても、それでも諦めずに腐らずに、自分の本気の思いを大切にしていく。それがどれだけ尊いことか。思い出させてくれました。
ちろる

ちろるの感想・評価

4.2
「みんなが爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかりをつくっていたらきっと戦争なんか起きなかったんだな」
と、放浪の画家山下清さんが、美しい長岡の花火を見て呟いたそうな。

長岡の花火は一度観に行った事がありますが、こんな意味深い戦争や震災の被災者への追悼の想いがあったのだとは知りませんでした。
この作品を見て、きっとこの長岡の花火をしっかりと鑑賞したいと思った人は多いはず。
山下清画伯は、花火への感動を美しいちぎり絵で残しましたが、一方この映画では長岡の花火の最中ずっと耳を塞いで震える女性が登場します。
「花火は嫌いなんですよ、あの音も光も。あの日を思い出すから」
これは焼夷弾によって背中におぶった乳飲み子を失ったその女性と、青春を迎える事ができなかった少女の物語。
そしてこれが大林宣彦監督の描きたかった魂の戦争三部作第一弾。

松雪泰子さん演じるライターが、元恋人から送られてきた生徒の『戦争はまだ間に合いますか』という舞台劇の台本を受け取った事がから長岡の知られざる歴史をめぐる旅と上記の母娘の想いが交差していく。

piece✌️はV、つまりビクトリー
勝つまで戦争は終わらないということは知らなかった。
そして、実際長崎の原爆ファットマンの試験爆弾が落とされていた事、
長岡には本当は原爆が落とされる予定だったという噂まで・・・
まだまだ私の知らなかった戦争の裏話は沢山ある。
だから、戦後75年、それでも私たちの戦争はまだまだ終わらない。
私たちが当時の痛みをしっかりと把握した上で皆が皆を愛する本当の意味の平和が訪れなければまだ、戦争は終わらない。

時が進むのは仕方ないけどだんだん伝える人がいなくなる。
忘れてしまったら、誰もかもが忘れてしまったら、彼らの経験した苦しみはそして戦争への後悔はどこに留まってしまうのか?

川に灯籠が流れる時、この世にいるはずのなかった少女花が現代に渡って伝えたかった想いを伝えに来る。

記憶がこうして現代に移っていく事がどれだけ大切なのか、監督の強い想いがヒシヒシと伝わってくる。
ラストの劇中劇のシーン、とんでもないエネルギーで涙が止まらなかった。

ほんの少しでも想像力がみんなにあれば、世界中の人誰もが見えないものをみえる想像力があれば、山下清画伯の呟いたように、爆弾ではなく花火を作っていたはずだ。
過去の人が感じた痛みが想像できれば、
戦争なんかもう二度と起きないはずなのだ。

夜空に花咲く。
火花は地上に落とすものではなく夜空に上げてみんなに笑顔を与えるものだから。
明るすぎる夜でなくても、見えない夜に想いを巡らせよう。

長岡の花火がまた観に行ける機会があれば、故・大林宣彦監督の伝えたかった想いを反芻しながら、あの頃被災者たちの残されたメッセージを心にしっかりと刻んでいきたいと思いました。
K

Kの感想・評価

3.8
新潟県長岡市を舞台に、長岡市の歴史を戦争という軸から紐解きつつ、3.11からの復興へと紡ぐ人間ドラマ。

歴史の中で2度焼失街、大地震も経験してきた長岡市ら東日本大震災のときはいち早く被災地を援助したそう。

「みんなが爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかりをつくっていたらきっと戦争なんか起きなかったんだな」

1945年の爆撃で焼失した街で戦災復興と平和への祈りを込めて打ち上げられた「長岡花火」。爆弾も花火も仕組みは同じ。人間は悪魔にも天使にもなれる。

語り継ぎ、平和を作っていくことの大切さ。炸裂する大林宣彦監督ワールドに浸る2時間半。
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