■DEFA映画特集一日目の記録。
ベルリン壁崩壊30年。東ドイツが崩壊するまで長年にわたり国民に影響を与え続けた社会主義体制のもとでのDEFA映画からどういう暮らしを送っていたのか探ってみる。この3本に関しては国営映画会社ながら意外と戦争の反省もあり、党にすり寄った感じはなく思ったより自由に作っている印象。
・裸で狼の群の中に(1963) 3.5
何と強制収容所内の生活を描いた最初のドイツ映画という事。ユーモアもあるので陰惨さはおさえ気味だが、時代が近いせいか脚色少なめで生々しく結構最後まで苦しい。
・君が大人になったら、アダム(1965) 2.5
厳しい体制の中でもこういうアホ映画があったのは救い。検閲で省かれた箇所がありそれを補修で説明しているのがまた笑いになっていた。
・石の痕跡(1966) 3
建築現場での三角関係。党の統制下にある職場が独特だった。反体制傾向があると崩壊まで上映禁止だったそう。緩慢な所もあるがしっかり作られている。