甲冑さんの映画レビュー・感想・評価

甲冑

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アラヴェルディの祭(1962年製作の映画)

5.0

アラヴェルディ修道院の歴史は6世紀にも遡るそうで壁画を見る限り正教会文脈の神聖な祝祭?ではあるはずが今では庶民の俗なお祭りと化している(それがいい)。ナレーションのテキストや映像も秀逸で、レイブパーテ>>続きを読む

(2025年製作の映画)

3.5

何となくじきに来る自分の問題という気がしたので原作も読んでみたところ64歳当時の筒井先生による終活のディティールの細かさに唸った。敵については諸解釈あるんでしょうけど個人的には死、そして老いとそれに伴>>続きを読む

ヒプノシス レコードジャケットの美学(2022年製作の映画)

3.5

作品の神秘性を数倍アゲる仕事で有名な集団。じいさま中心かと思いきや若いお客さんも多く賑わっていた(世代継承?)。ベタにWish You Were Hereのほんまに人燃やしてるシーンやアニマルズの豚バ>>続きを読む

どうすればよかったか?(2024年製作の映画)

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家族というクローズコミュニティの中で、内在していた機能不全の種が育っていく様がとにかく怖い。標題の答えは明らかではあるし傍から観ている側からは色々言えるが全ての当事者が良かれと思い行動しており、弟さん>>続きを読む

泳ぎすぎた夜(2017年製作の映画)

4.0

スパハピ効果か、菩薩さんより高くなっているらしき情報を得たので即漁って3000円ほどで出ていたブルーレイを購入した。わたしも五十嵐耕平とダミアン・マニヴェルのコラボはフォーエバーであってほしい。特典の>>続きを読む

あみこ(2017年製作の映画)

2.0

自分には少々クセツヨだったがレディオヘッドくらいでカルチャー選民思想を持ってしまうあたり、ど田舎出身の自分の過去にも思い当たる節はありすぎた。カメラや音声さんなど手腕のあるスタッフが関わったというのも>>続きを読む

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

スパハピが良くて、合わせて各所で触れられていたのでそろそろと思って観たらこれもまたテクニカルだった。カラオケはよう分からんかったがクラブの映像の中、照射される謎の男性、フレディ・マーキュリーであぁそう>>続きを読む

二つの季節しかない村(2023年製作の映画)

4.0

インセルおっさんの卑しさに胸が詰まる。終盤のロマンチックに語り出す所とか妄想で雪遊びしてる所とか「もう二度とこの村に帰って来んといてください…」と願うくらい気持ち悪かった。と、同時にこれは実は普遍的な>>続きを読む

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

4.5

ちらつかせたものの回収がいくつも仕掛けてあり、想像の余白も充分で、赤い帽子が海を渡る(beyond the sea)ところまでテクニカルで何も言うことがない。不穏な第一パートは特に緻密。ダミアン・マニ>>続きを読む