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渚のシンドバッドのsfallのレビュー・感想・評価

渚のシンドバッド(1995年製作の映画)
5.0
一生見続けるだろう映画に出会ってしまった


ずっと彼らは幸福と不幸をいっぺんにくらい続けているようで、何か絶対に幸せではないし痛いんだけど不思議と満たされている
「じゃあ、それでいいじゃん」という台詞で私も許されたような気がしたけど優しすぎて駄目だった

そしてストーリーを別にしても心地よいシーンの連続 特に栞紐をくちゃくちゃ噛んでるシーンが好きだった
歩き出すタイミングと電車の発車が同期している所が気持ちいい
あとは何度かある脚だけが映る所や面会シーン、ラストシーンなどの視点の近さ遠さがすごく「感覚」だ、映るべき所だけがぴたりと映っている、知りたいことを知れるちょうどだけが映る情報の削ぎ落とし方
言語化出来ない領域の気持ちよさが沢山あって、監督は肌感覚的なものを大切にしているように思った
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