テーマとしては希望をもつこと。アンディとレッドの対比で書かれていて見る人によればレッドが主人公の位置であると捉える人もいると思う。二人ともが主人公で希望をもつことの素晴らしさと怖さの二面性を担っていた。作品中にはそれだけでなくボグズによる暴力や、新人への虐め、トミーの射殺、金のためのアンディの利用、バイロンが捕まったときに少女のように泣いたとか、所長ノートンとブルックスのそれぞれの自殺など人の心についての描写もたくさんあったのでそれらについても考えさせられるものがあって面白い。
希望をもつことについてここまで現実に即して強いメッセージとなっている作品は他にないだろう。身に染みる思いになりました。