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ショーシャンクの空にのryodoのレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
5.0
もはや完璧すぎて改良の余地がない。

無実の罪で刑務所行きとなった一人の男アンディとその人間関係や生き様を描いたお話🔨


私事ながら本日誕生日を迎えたので、まだ観れてない有名な作品を観ようと思って鑑賞‥
案の定、文句なしの名作だった。
ラストのあの充足感‥忘れられない🥹


とりあえず、アンディの人間性に惚れる。
皆でビールを分かち、音楽を愛し、刑務官を無償で援助、図書館作って、囚人の先生に‥もはや刑務所に舞い降りた聖人のごとし✨
あの雰囲気はティム・ロビンス以外だとトム・ハンクスにしか出せない気がする(笑)

そして刑務所の囚人というより住人と言った方がしっくりくるモーガン・フリーマン演じるレッド。彼もまた犯罪者とは思えないほど穏やかな人だった😌

そんな二人の出会いは奇跡だったと思う。
獄中のアンディにとってレッドは生き抜く“希望”だったろうし、釈放後のレッドにとってはアンディが生きる“希望”だったはずだから🥹

個人的にはブルックスの末路が結構刺さったなぁ。“施設慣れ”って実際あるのかも‥特に長期受刑者の場合は釈放後の社会適応が難しくて生きる“希望”を失ったり、また再犯をして刑務所にも取ったり😔
そういう“囚人のジレンマ”をうまく描いてた気がする。(経済用語ではなく)

あと洋画や海外ドラマで刑務所を舞台にするとき、必ずと言っていいほど男色的な暴行が描かれるけど…それが事実ならホント悪質。
本作では襲いはするが同性愛者ではないって言及されてたし…ゲイならまだしもヘテロがそのような行為をする心理がよく分からない。(まぁ欲求不満が原因かな)

そんな屈辱に加えて所長からの搾取と理不尽な懲罰に屈しなかったアンディは鋼の忍耐だったのだろう💦
だから本作で1番不憫な人物はアンディ…と言いたいとこだけど、個人的にはやっぱり暗殺されたトミーだと思う🥺
そして本作で1番最低な人物は所長…と言いたいところだけど、個人的にはそもそもアンディに罪を着せた真犯人だと思う🙁

そして終盤はどんでん返し!!
アンディが消えたとき不思議すぎて姿くらましとか使えるファンタジーな世界観なのかと一瞬思ってしまった(笑)まぁそんなことはなくいたって定番な脱獄方法だったけど。
色んなところに伏線あったんだなぁ…とよくできたストーリーに感心🤔

待ち望んだラスト…
刑務所で憧れた、
穏やかで美しい、
約束の場所で再会…😭😭😭感&動😭😭😭





ここからは個人的な考察。
アンディの20年間の獄中生活は全て無駄だったのかだろうか‥について、彼は生涯の親友となるであろうレッドと出会い、莫大な財産を得た‥コレは少なくともシャバでは手に入らなかったものであると思う。
だから、アンディが獄中で失ったものを10とするならば、そのような出会いと財産によって3~5は返ってきた気がする(なんとなく)🤔
でも、
残り半分は絶対に返ってこない…20年という“時間”。もし20年あれば妻とは離婚してまた新たな家庭を築く余地があったかもしれないし、仕事人な彼なら着実にキャリアを積むことができたはずである。

結果として彼は幸福な余生を送れるわけだが、彼の人生が大きく変わってしまったことは事実である。

だから、冤罪は許されないし、起こってはならない‥しかし(冤罪に限らず)そのような不条理に遭っても決して屈してはならない、希望を持ち続け“必死に生きる”ことが大切である‥いつか報われるときが来るまで。

そんなメッセージを感じる作品だった✨
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