猫髭公爵

ショーシャンクの空にの猫髭公爵のレビュー・感想・評価

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)
5.0
生きることを頑張りたくなる映画。
妻とその間男を殺した罪で終身刑となった主人公・アンディの刑務所生活を描いたヒューマンドラマ。

有能な銀行院のアンディは無実を訴えるも刑務所に入れられてしまい、長い年月をそこで生活することになってしまう。
だが彼なりに行動をし囚人生活だけでなく、刑務所自体にも変化が起きる。
そこには様々な苦痛や困難もあったが彼は挫けず行動し、成し遂げて行く。
ひ弱そうな見た目や境遇からは思いもよらぬその行動力や心の強さには惹かれるものがある。
また、彼の場面ごとの心情は本人が呟くことはなく、主に刑務所の友人・レッドの視点から語られるためどう思ってそのようなことをしているのか…わかるようでわからない。まさにミステリアスな男である。

最初は人とあまり関わらりたがらないと思われていたアンディだが、次第に他の囚人とも打ち解けたり、とあることで警官に頼られたりと人との絡みが多くなってくる。
この辺りは人情ドラマとして観ていて心が温かくなる。
しかし気が落ち込んだり胸糞悪い展開もあるという、結局のところ感情を揺さぶってくる映画になる。

様々な困難な局面に立たされる中、それでも強く生きる主人公の生き様を映す映画。
普通なら心が折れるような境遇に晒されようとも希望を捨てず生き続ける、そんな彼の姿に生きる活力を貰える映画だと思う。
評判は良かったが昔の映画なのでどうかと思っていたけど、これは納得の傑作!
一度は観ておくと良いだろう。
猫髭公爵

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