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スミサリーンズのswimminのレビュー・感想・評価

スミサリーンズ(1982年製作の映画)
3.1
こんな風に正直に生きられるの、ちょっと羨ましい、自分にはない潔さだなあ。なんて思いながら見ていたら、最後にはそれが殆ど嫌いに近い気持ちに転換されてしまった。”人生はクソよ”なんて分かった風のことをいいながらクソな人生に浸かったまま生きると思うとぞっとする。


わたしも厚かましくてガサツな質の人間なので、彼女に通ずる部分が少なからずあるのかも知れないけれど、それにしても最後のほうは目を当てられないくらいひどかったなあ。こういう人近くにいそう!なキャラクターのおかげで苦い気持ちになったり、ともすればわたしみたいに自分に近いところがあって、同族嫌悪になりたくないくらい、願い下げたいくらいなのに、自らに重なってしまう人もいるのかもなあ。


ジャケ借りの一本で、鑑賞前からわたしの中のハードルが上がっていた節があったのは否めないのだけど、それにしても!それにしてもやるせない!彼女のこころにエゴ以外のものを見出せたらよかったのに。(わたしの洞察力がないだけか)なんだか悪口をつらつら書き連ねたみたいになってしまいましたが、音楽とニューウェーヴなファッションを楽しむ映画、一部のだめ人間に激しく警鐘を鳴らす反面教師的映画としてはお勧めです。
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