やっぱりカルカン

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉のやっぱりカルカンのレビュー・感想・評価

3.4
1.呪われた海賊たち(2003年)
2.デッドマンズ・チェスト(2006年)
3.ワールド・エンド(2007年)
4.生命の泉(2011年)←これ
5.最後の海賊(2017年)

パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズが好きな方、申し訳ない。世界中で人気があるし、シリーズが5作も続いてるのだからきっと面白いはずと思って金曜ロードショーの放送を見ているんだけど、自分には全く合わない。
なぜなのか?と考えてみると、まずジャック・スパロウがかっこいいと思えない(むしろ情けない奴だと思う)そして掴みどころがないよく分からんキャラクター性。今回も最初はほぼ単独行動だけど一応仲間が1人で、船もない状態から物語がスタートする。海賊のくせに船も仲間もいないってどういうことよ…
その割に業界では名の知れた人物らしく、どこに行っても有名だしジャックの名を騙る偽物まで現れる始末。伝説の海賊?なんか知らんけど、まあ偽者の話は今回のキモになるから置いといて男性主人公のキャラの話に戻ると、シティーハンターみたいに女にとことん目がないタイプか、ONE PIECEみたいに女に完全に興味ないタイプかと言ったらジャック・スパロウは「どちらでもない」う〜ん…微妙。
仲間のために命をかけて戦う時もあるし、そうでない時もあるし、本当のことを言ってる時もあるし嘘をついてる時もあるし、いい人に見える時もあるし最悪な時もあるし…
今までのヒーローや映画の主人公に当てはまらないから微妙に思うのかもしれない。個人的にはステレオタイプでベタなカッコいいヒーローが好きなので、よく分からん怪しいおっさんのジャックには惹かれないのだと思う。

生命の泉について、確か最初は口にしたものが永遠の命を手にするみたいな話だったのに実は永遠じゃない??とか、ジャックは生命の泉に一度来たことがあるとかないとか、元カノが黒ひげの娘とか、実はそれは嘘で本当は他人だ、いやそれも嘘で間違いなく娘だとか、仲間が裏切った!と思ったらやっぱり裏切ってなかった!とか…
前のレビューにも書いたが、ストーリー上に登場人物の騙し合いや曖昧なセリフ、手のひら返しなどが多いので若干混乱する。
個人的に白黒はっきり付けたいタイプなので「結局どっちやねん!」と思うけど「面白かったらどっちでもええやん」って人の方がパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズは合ってるかもね。

最近まで一度も見た事が無かったこのシリーズ。以前は強くてカッコいい主人公ジャック・スパロウが仲間と大海原を冒険し強い敵をじゃんじゃん無双していく胸熱系映画だと思ってたけど、実際はほぼ真逆。ジャック・スパロウは毎回登場するが、固定の仲間も少ないし、メインキャラは毎回変わる(今回は黒ひげ親子と人魚カップル)みたいな感じ。

実はこの1週間、レビューを書くのも気乗りしなかった。今の所1〜4まで見て斬新すぎて個人的には合わなかったけど、乗りかかった船なのでとりあえず今日の5作目も見てみようと思う。