HayatoHorigome

地獄の黙示録・特別完全版のHayatoHorigomeのレビュー・感想・評価

地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)
3.0
2020年9作目。戦争映画を結構観ていたので、流れで戦争映画の名作からチョイス。特別完全版なので3時間半越えとなる大作でした。
内容をざっくり要約すると、ベトナム戦争の終盤のアメリカ軍の中で特命任務を受けたウィラード大尉が、軍の命令を無視して暴走してカンボジアの奥地で独立国家を作ってしまったカーツ大佐の暗殺命令を受けて進んでいくストーリー。
事前情報なしで見たので、ベトナム戦争の後半というくらいしか情報がなかったので、観ながら「?」な感じだったのが正直な印象。カーツ大佐の元に向かうにあたっていくつかイベントがあるんだが、最初のステージで会ったボスは「サーフィンがしたい」という理由で出動し、音楽高らかに鳴らしながらナパーム弾をぶっ放して「これじゃいい波がこない」とかいってキレだす。
その次は軍の駐屯地?にでっかいステージができて、そこにセクシー女優が素敵なダンスを踊りにくる。軍人みんな興奮して会場大パニック。その後、進んだボロボロの駐屯地にそのセクシー女優たちがいて、ガソリン2缶と交換して順番にヤらせてもらう約束を取り付ける。
その次は乱戦の中で戦い続ける現場に巻き込まれるが、「ここにはリーダーなんていない」といって消耗戦を続ける兵士たち。
このあといよいよカーツ大佐の本拠地に乗り込むんだけど、カーツ大佐の出番は最後の30分くらいしかない汗。いろいろ匂わせてどんな対決が観られるかと思うと、結構難しい会話(背景わからないと理解できないという意味)で、捕まるけど自由にされて、結局殺してくれと暗に伝えるというなんとも「詩人」的なお方。とはいえ、カーツ大佐がいる場所には死体がゴロゴロ、生首ゴロゴロみたいな世界で、まさに「地獄」という感じ。
ということで、非常に難解というかただ観ただけではよくわからずいろいろ解説も見ました。監督のコッポラは「戦争がいかに愚かか」「無駄だよね」ってことを凝縮しているのんだなってことみたいです。冒頭のサーフィーンやりたいボス&ワーグナー「ワルキューレ騎行」流すあのシーンまじやばいと感じます、まさに不条理。あと、生贄となる牛の処刑がやばい。あれなにげにまあまあグロだと思います。
1つだけわかったことは、大尉よりも大佐が上ということです。ワンピースでいうと、フルボディ大尉、たしぎ曹長、モーガン大佐、スモーカー大佐という感じです。オチはありません。