地獄の黙示録・特別完全版の作品情報・感想・評価

「地獄の黙示録・特別完全版」に投稿された感想・評価

Tammy

Tammyの感想・評価

3.6
正直、完全版の202分はしんどかったです。

ただ、前半は流石映画史に残る作品と言われているだけあり、ストーリーのテンポもよく引き込まれる作品でした。
特にかの有名なシーン、ワルキューレの騎行をBGMにナパーム弾を落とすヘリ部隊は壮観であると同時に狂気を感じました。
というか、狂気の中の壮観ですかね。
狂っているのに血がたぎり、もはやカタルシスすら感じます。もしかしたらこれが戦争の魔力の一つなのかもしれません。

しかし、後半からは撮影がグダグダしたと言われた通り、話は冗長になる上に内容が掴みきれなくなりました。

そもそも「闇の奥」がまだ未読なので、この映画を理解するには100年早かったかもしれません。

そんな難解な映画でした。
200分ちょい、、、長かったな、、、
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舞台はベトナム戦争。
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主人公のウィラード大尉は、軍の上層部から、ベトナム奥地でアメリカ軍を裏切り現地民族を従えて独立王国を築いているカーツという男を暗殺するように命令される。
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展開としては
実際にベトナム戦争中に起こったとされている出来事や人物の発言などを絡めながら、どんどんベトナムジャングルの奥地に進行していくんですが、
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その過程でなぜカーツという男が、執着してまで上り詰めた大佐という地位、ましてや家族や国を捨て、そこに居るのかが徐々に見えてくるという設定になっています。
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また、主人公自身も家族を捨て戦場に戻ったという一面があるらしく、何か繋がるところを感じる描写があります。
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そうまでして地獄の戦場に戻る意味が分からないと思いますが、
実際にPTSDとして同じ境遇を迎える人は珍しく無いようです、、、この辺は「アメリカン・スナイパー」で丁寧に描かれています。
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最も、この映画ではもっともっと人間の野蛮な性質、
人間の根源に迫るような、戦争という文明的なものから遠く隔絶した、本能的な恐ろしさや人間の悪のようなものを描いた作品だったように思います。
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グラビア雑誌のモデルが戦地慰問に来たり、
サーフィンをする為にベトコンのジャングルをナパーム弾で焼き払ったり(ここはちょっと違うらしい)、
腹わたが飛び出るのを鍋で押さえるベトコンに「そこまで頑張る奴には水を飲ませてやってもいい」と言って飲ませたアメリカ兵が居たり、
こんなとこまで!ってくらい実話が盛り込まれていて面白かったです。というか怖いな。
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ベトナム戦争についてかなり調べる機会にもなったので勉強になりまし。
たいし

たいしの感想・評価

3.7
3時間弱の超大作。しかし元々は200時間以上のフィルムを編集したものらしいので内容もかなり断片的ではあるがとんでもない映画。

生きているということが大切。
まさにそう実感できるような映画。

戦争というものが人間を変えていく。。

地獄のような恐怖を詰め込んだ映画だが、
前半の勢いは後半に進むにつれて失速し哲学やらなんやらの話になっていく。
マーロンブランドどした〜〜〜
だが存在感はピカイチ

牛を殺すシーンにドン引き。

誰の為の戦争?何のための犠牲?
根本的な問題すら知らない人びとが殺しあう世界。恐怖を感じた。


お気に入り名言
「あそこのヤシ林を掃射しろ!石器時代に戻せ」
keitata

keitataの感想・評価

5.0
まさに地獄。ドアーズの曲「The End」も人間のジ・エンドっぽくて最高。原作のコンラッド「闇の奥」の解釈も素晴らしい。
Y0o

Y0oの感想・評価

4.0
有名で人気なのは前半のビーチ奇襲らしいけど、わたしは後半のカーツ大佐の語りとそれでもウィラード任務を遂行する思考停止というかサバイバルというか
そのシーンがグッと来ましたよ

軍隊みたいなサラリーマンしてるんでね

ベトナム戦争のこともっと知りたい
特別完全版鑑賞。

3時間超えの長編だけど普通に観れた。
「朝のナパームは格別だ!」は草。
mamo

mamoの感想・評価

3.5
前々から観よう思ってたけど、長いんで中々手が伸びなかったがようやく観た。やっぱり長すぎた。。

デュバルはん、どんなけサーフィンしたいねんww
少々長いが、規模の大きさから出る未視の映像の迫力は群を抜いている。
大きいものが傷められ、軋み、ある時には焼かれる。損壊の美や崇高さが画面を覆い、観客は口を塞がれる。
水牛を生きたまま叩き斬るシーンの印象が特に鮮烈。あのシーンだけでこの映画の意味はあるんじゃないか、とすら思う。
Kuuta

Kuutaの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

画竜点睛というか竜頭蛇尾というか、道中のジャングルクルーズが細切れなエピソードながらどれも素晴らしい完成度なのに対し、ラスト15分、肝心のカーツ大佐がマクガフィンでもないのに迫力不足で物足りない。カーツが神と称えられる理由がよく分からず、魅力のあるキャラクターに仕上がっていない。マーロン・ブランドが太り過ぎで予定していた脚本が大幅に変わったのが原因だろう。最後のウィラード(マーティン・シーン)の葛藤もちょっと投げっぱなしな印象。

死体がゴロゴロ転がっていて、生死の境すら曖昧な世界。牛とともに死んでカーツは神話となり、ウィラードは王殺しの後、元来た道を引き返すが(行って帰る話)、彼にももはや故郷はない。恐怖から逃れるためなら普通の人が獣に変化してしまう。迷いを捨てた戦士を象徴する予防接種のエピソードは強烈。

地獄に向かって川を北上し、ベトナム側の陣地に近づいていく。狂気と恐怖が増し続けるロードームービーのようにも見える。フランス人一家の件、浮いてるし退屈だなと思ったら追加シーンだったよう。「フランスの植民地支配には信念があるのにアメリカは空っぽ」と言われてもあまりピンと来なかった。

ワーグナーはやはりナチスのイメージなんだろうか。とにかく全編にわたって撮影と音響が素晴らしい。何度見てもキルゴア中佐の襲撃シーンのキレ味は最高。予算の掛け方も、スケールも普通の映画と格が違う。色付きの煙がLSDっぽい。

キルゴアのストレートな狂気が語られがちだが、彼が青空の下で大騒ぎしているのに対し、カーツは暗闇に潜み、まさにジャングルと渾然一体となっている(マーロンブランドの全身が映るシーンを減らしたという事情もあるが)。

最終的にベトナム戦争すら本筋とは関係無くなり、欧米の植民地支配への批判、文明の方が野蛮であり、戦士としての誇りを持とうとしない社会に「Apocalypse Now!」と叫ぼうとしたジョン・ミリアスのメッセージもだいぶ曖昧になっているが、コッポラがその時出来る範囲で良くも悪くもまとめたんだろうなという印象が強い。78点。
ジーナ

ジーナの感想・評価

3.5
コッポラが私財を投げ売ってでも完成させたというだけあり、その苦労は伝わってくる。
様々なトラブルにも見舞われたようで完成させたのが奇跡のような映画みたいですし。

本作は何と言っても前半の大迫力な戦争シーンでしょう。
これだけは外せない。これこそ語り継がれる。
いや、これしか見所が無いというべきか...
個人的には中盤以降も特に退屈せずに楽しめました。
が、前半の火薬てんこ盛りの"地上の花火"とも言うべき爆発オンパレードで胸をガッチリ掴まれただけあって、それっきりさして戦争シーンが無いのがガッカリでした。
何よりサーフィン狂・キルゴア中佐が面白い。
もっと彼を出せ!と野次を飛ばしたくなった。

正直このシーン必要か?と思うこともしばしば。
それでも観れちゃうのはコッポラの技術ゆえかな。

マーロン・ブランドに関しては・・・全然オーラを感じない。
カンボジアで独立王国を築くようなヤバイ奴を演じてるはずなのに、映画のモブ役で出てくるような平凡な男しか見えない。
ゴッドファーザーの時の唯一無二のオーラはどこ行った?!

なんやかんや言いまして、戦争によって心が狂気に染まっていく様、醜さ、無意味さ。
それらを込めながら共に芸術的に仕上げたのは見事。
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